ステップメールの作り方|通数より先に、読者の理解を設計する

ステップメールは、通数や送信間隔から作り始めません。登録した読者が今どこまで分かっているかを書き、次に理解することを一つずつ置き、その理解によって選べることをつなげます。順番を説明できれば、必要な通数は後から決まります。

情報を届けたという事実だけでは、読者が次の選択に必要な理解を得たとは限りません。僕は、信頼を育てる情報への反応と案内への反応を分けて見てきました。だから、接点を増やす前に、読者の理解がどこからどこへ進むのかを役割として書きます。

この記事では、本文や細かな配列を先に作らず、各メールに「渡す理解」と「次に可能になる選択」を置く方法を扱います。最後には、残すべきメールと役割を変えるべきメールを判定できます。

ステップメールの作り方を一文で言えば、登録時の現在地から、次に理解してほしいことと、その理解で選べることを一通ずつ並べることです。教育の順番を先に設計し、必要な役割の数を数えると、通数は後から決まります。文字数は固定せず、一通の役割を終えるのに必要な長さへ留めます。

検索時の疑問この記事での判断
何通にするか一通一役割で並べ、必要な役割数を通数にする
どんな順番にするか前のメールで選べることを、次のメールの現在地にする
文字数はどのくらいか一つの理解と次の選択が伝わる範囲に留める
シナリオをどう残すか対象・現在地・渡す理解・次の選択・作成時の前提を役割名と一緒に記録する

登録直後の一通だけを整える場合はメルマガ登録後の期待、自動配列後の発信は継続メルマガ、再利用できる形で残す場合は販売資産の作り方へ進みます。導線全体から戻る場合はセールスファネルの作り方で位置を確認します。

目次

ステップメールの設計は、登録時の現在地を一文で決める

最初に、登録した読者が確実に知っていることを書きます。推測や理想像は入れません。入口で約束した問題と、登録を選んだ時点で共有されている範囲だけを使います。

次に、その読者がまだ判断できないことを書きます。この差が、最初のメールで渡す理解の候補です。一通に問題提起、説明、比較、案内を詰め込むと、読後に何を判断できるようになったか確認できません。一通につき、理解は一つにします。

書く項目問い
現在地登録した時点で、読者は何を分かっているか
次の理解その読者が選ぶ前に、何を理解する必要があるか
選択その理解があると、何を判断できるか
役割名このメールは何のためにあるか
ステップメールで読者の現在地から次の理解と選択へ進む関係を示す図

現在地が書けない場合は、入口の約束へ戻ります。登録者の状況を確かめられないまま、分かっているはずのことを前提に進めると、最初の接点から理解が切れるためです。

一通ごとに、理解と選択を一組で置く

表の一行を一通と考え、各行へ「読後に分かること」と「その後に選べること」を書きます。選択は必ずしも購入ではありません。問題を言い直せる、比較する基準を持てる、次に確かめることを決められる、といった判断の変化です。

僕は、独立してからの配信で、一通ごとに何を考えてもらうかを決めて書いてきました。特定のフレーズを一度使えば判断が変わる、とは考えていません。前のメールで渡した理解を現在地にして、今回の一通が次の判断へ何を足すのかを置きます。

役割を確認する順番確認すること
1直前のメールを読んだ後、何が分かっているか
2今回のメールで、理解を一つ増やせるか
3その理解で、次に何を選べるか
4次のメールは、その選択の続きを扱うか

二行目が書けないメールは、本文を先に書きません。読者の現在地か、必要な理解のどちらかへ戻ります。三行目が書けない場合も、案内を足して解決しません。理解を増やした結果として何を判断してほしいのかを決め直します。

この表を上から読んで、前の行の「選択」が次の行の「現在地」につながっていれば、順番には理由があります。つながらない行は、削除するか役割を言い直してください。通数を増やすのは、役割が決まった後です。

情報と案内を、理解の続きとしてつなぐ

案内は情報提供の反対側に置くものではありません。直前までに整理した理解によって、読者が次の選択を検討できる状態になったときに置く接点です。案内の理由を、直前の理解から一文で説明できるかを確認してください。

説明できないなら、案内を強くする前に、間で抜けている理解を一つ特定します。反対に、説明できるなら、その案内は唐突な追加ではなく、読者が判断を続けるための接点になります。

起きている状態次の行動
情報はあるが、次に何を選べるか書けない各メールの「選択」を書き直す
案内の理由を前のメールから説明できないその前に必要な理解を一つ置く
順番は書けたが、継続配信との役割が重なるC01-07で一回の配信の問いを整理する

配列は、本文ではなく役割と一緒に残す

再利用できるのはメール本文そのものではなく、対象、必要な理解、次の選択がつながった一式です。僕は過去の販売目的のメール群を一連の単位で保管してきました。そのときに必要なのは、文章を探せることではなく、どの読者に何を理解してもらうための接点だったかを照合できることです。

配列を残すときは、各行に「対象」「現在地」「渡す理解」「次の選択」「作成時の前提」を付けます。再利用する前に、現在の対象と前提が一致するかを確かめます。一つでも違えばそのまま流用せず、役割が合う地点まで戻って組み直します。

完成を確認し、つまずいた場所へ戻る

完成した配列を、本文を見ずに役割名だけで読み上げてください。「登録時の現在地から、どの理解を経て、何を選べるようになるか」を説明できれば、配列の設計はできています。説明できないメールが一通でもあれば、通数を増やす前にその行を直します。

役割付きで保管する方法はC01-11、全体のどの接続が切れているかを見直すときは親記事へ戻ってください。

次の一行動、必要な理解、理解の順番、メールの役割、通数を順に結ぶ、通数から決めないステップメール設計の図。

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この記事を書いた人

中村純のアバター 中村純 株式会社オフィスNJ代表

株式会社オフィスNJ代表 中村純

大学を留年し同期から半年遅れで卒業。フリーター&バンドマン時代を経て、バンド活動の終了とともにマーケティング・コピーライティングの世界を知る。

2015年6月、(株)コンサルタントラボラトリーに参画。

以降、社内のコピーライティング全般を手がけるほか、広告・販売戦略の立案やマーケティングファネルの設計、安定的に毎月“完全自動”で売上が上がる仕組みの構築なども手がける。

コンラボ社に参画してからの約3年半の間にコピーで関わった案件の総売上は7億4529万円以上。

現在は独立し、企業や団体のサポートをする一方で、『個人起業家のためのベーシックなマーケティング&コピーライティングスキル教育のインフラを構築する』ためにコンテンツビジネスを展開している。

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