チャレンジ企画とは?短期で実行と出力を残す参加型企画

チャレンジ企画とは、参加者が短期間に一つの行動へ取り組み、確認できる小さな出力と次の一手を持ち帰る参加型の企画です。

ただ動画を連続配信することでも、数日間だけ募集することでもありません。企画の最後に参加者が何を終えたかで決まります。

僕がチャレンジモデルを設計するときは、ライブの回数や日数より先に、参加者が何を終え、何を持ち帰るかを決めます。その出力から必要な課題量を考え、支援できる範囲と期間を合わせます。

この記事では、チャレンジ企画の意味、講座やウェビナーとの違い、向く場合・向かない場合、企画を始めるときに決めることを解説します。

目次

チャレンジ企画とは「短期で一つの実行を残す」形式

チャレンジ企画の中心にあるのは、参加者自身の行動です。

説明を聞いて理解するだけではなく、自分の状況へ当てはめ、選ぶ、書く、作る、試すといった作業を行います。そして後から確認できる形を残します。

僕のチャレンジモデル教材では、これを「強制力のある短期集中型で、課題達成・問題解決をサポートし、絆を作る」形式として整理しています。

ここでいう強制力は、無理に急かすことではありません。

僕がここで期限や提出を置くのは、参加者を急かすためではありません。「今は何を終えればよいか」を具体化し、着手する理由を作るためです。

ただし、期限だけを置いても課題が重ければ人は動けません。

「この期間なら終えられる」と思える小さな出力と、そこへ至る具体的な行動が必要です。

講座・ウェビナー・短期ローンチとの違い

チャレンジ企画は、他の形式より優れているわけではありません。参加者に何を残したいかで使い分けます。

形式主な役割終了時に参加者へ残したいもの
ウェビナー全体像、考え方、選択肢を説明する理解と判断材料
通常講座知識や技術を体系的に学ぶ継続学習の土台
チャレンジ企画短期で一つの実行を支える小さな出力と自己効力感
短期ローンチ商品の価値を伝え、選択を促す購入判断の材料

たとえば「セールスファネルとは何かを理解してほしい」なら、ウェビナーが合うことがあります。

一方で「自分の商品の対象者を一文にする」「登録ページの骨組みを作る」といった実行を残してほしいなら、チャレンジの方が合います。

この違いを曖昧にすると、説明量だけ多い連続講義になったり、販売を急ぐだけの短期イベントになったりします。

ここで決めるべきなのは、ライブ配信をするかどうかではありません。

参加者の現在地が「何を選ぶか分からない」なら、まず説明が必要です。すでにやるべきことは分かっていても着手できないなら、短期の実行を支える意味が出てきます。体系的な技能を身につける必要があるなら、数日の企画だけで終わらせず、講座として学習の順序を作る方が自然です。

二つの形式で迷う場合は、次の記事で目的・参加者の役割・終了時に残るものを比較できます。

ローンチをチャレンジ風に見せるだけでは足りない

短期間にライブや動画を用意し、最終日に商品を案内する形式は多くあります。

それ自体が悪いわけではありません。

ただ、参加者が何も終えず、何も解決せず、ただ視聴して販売を受けるだけなら、それはチャレンジ企画の強みを使えていません。

僕は教材内で、ローンチをチャレンジっぽい形へ落とし込んだだけの状態と、参加者の課題達成を支える状態を区別しています。

前者は販売の説明として機能するかもしれません。でも、参加者に「自分にもできた」という感覚は残りにくい。

後者では、参加者が実際に一つ進む。少なくとも主催者は、説明した内容ではなく、支えた行動を通じて関係を作れます。

僕が大切にしたいのは、販売のために短期企画の形を借りることではなく、参加者に一つの前進を残すことです。

目的が理解、継続学習、短期の実行のどれかでチャレンジ企画の採否を判断する図

チャレンジ企画が向く場合

次のような場合は、チャレンジ企画と相性があります。

  • 参加者が今すでに進めたい課題がある
  • 数日間で確認できる小さな出力へ切り出せる
  • 理解だけでは動きにくく、行動のきっかけが必要
  • 質問や確認を通じて、途中の停止を支えられる
  • その小さな前進の先に、より深く扱うべき次の課題がある

職種よりも、相手の課題を短期の行動と出力へ分けられ、その途中を支援できるかどうかが適性を決めます。

ただ、専門家が教えられる範囲を全部入れようとすると、チャレンジはすぐに重くなります。

短期で扱うのは、専門性の全体ではありません。参加者が今進めたい一問です。

チャレンジ企画が向かない場合

反対に、次のような場合は、別の形式を選んだ方がよいことがあります。

  • まず広い全体像を理解しないと、行動の意味が分からない
  • 出力までに長い訓練や複数の専門判断が必要
  • 参加者ごとに前提条件が大きく違い、同じ課題を置けない
  • 主催者側が質問・提出・確認を支える範囲を用意できない
  • 数日間の実行より、比較資料や体系的な学習が求められている

この場合は、ウェビナー、通常講座、診断コンテンツ、個別相談などを先に置いた方が自然です。

形式を無理にチャレンジへ寄せる必要はありません。

終了時に残したいものが「判断材料」なのか、「本人が作った小さな出力」なのかを決めると、選びやすくなります。

企画を始める前に決める3つのこと

チャレンジをやると決めたら、日程や配信方法の前に次の三つを決めます。

1. 参加者が最後に残す出力

「集客できるようになる」では広すぎます。

「見込み客へ渡す無料特典のテーマを一文にする」「登録ページに必要な見出しを並べる」のように、終えたことを確認できる形へ変えます。

2. その出力へ必要な最小工程

出力までに必要な判断や作業をすべて書き出します。その後、今回なくても進める工程を外し、一回に終えられる小さな行動へ分けます。

3. 主催者が支援できる量

質問を受けるのか、提出物を確認するのか、フィードバックを返すのか。参加人数と一件に必要な時間を見て、守れる範囲を先に決めます。

この三つが決まれば、テーマ、課題、期間、支援の順で設計できます。

チャレンジにするかを決める3つの質問

形式を決めきれない場合は、次の三問へ順番に答えてください。

1. 終了時に、参加者本人が作ったものは残るか

残るものが「理解」「気づき」「知識」だけなら、まずはウェビナーや講座の役割を検討します。

文章、選択、設計図、骨組みなど、本人が手を動かした結果を確認できるなら、チャレンジの候補です。完成品でなくても構いません。次工程へ渡せる形になっていることが大切です。

2. その出力は、短い工程へ分けられるか

一つの出力に、複数の専門判断や長い訓練が必要なら、そのままチャレンジへ入れません。

工程を書き出し、今回なくても次へ進めるものを外します。それでも一回の課題へ分けられないなら、テーマが大きすぎます。日数を増やす前に、出力を小さくしてください。

3. 止まった参加者を、主催者が戻せるか

課題を出すだけでは、参加者がどこで迷ったか分かりません。質問、完了確認、フィードバックのどれを置くか。そして、その約束を参加人数に対して守れるかを見ます。

支援できない場合は、チャレンジを諦めるとは限りません。課題を小さくする、確認基準を明文化する、初回人数を減らすという戻り方があります。

三問すべてに答えられれば、形式の採否はかなり明確になります。

迷ったときの戻り先

迷いまず戻る場所判断できた状態
チャレンジかウェビナーか終了時に残したいもの判断材料か、本人の出力かを言える
テーマが広い最後に残す出力一文で確認できる大きさになっている
課題数が増える必須工程今回なくても進める工程を外している
参加者が止まりそう課題の完了条件何をすれば終わりかが一文で分かる
支援が追いつかない支援範囲と初回規模何をいつまでに返すかを守れる

形式を選ぶ段階で完璧な日程まで作る必要はありません。

まず「誰が、何を一つ終える企画か」を書き、上の三問に答える。そこで成立しないなら、原因に近い場所へ戻る。この判断ができれば、見た目だけの短期イベントになるのを避けられます。

よくある失敗と修正方法

失敗なぜ起きるか修正方法
毎日講義を増やしてしまう情報量で価値を出そうとする毎日の終了時に残す一つの行動へ戻る
テーマが広すぎる専門家が教えたいことを全部入れる参加者が今ほしい一問と出力へ絞る
参加者が途中で止まる課題が大きい、または完了条件が曖昧一動詞・一出力へ分ける
支援が追いつかない人数だけを目標にしている支援容量から初回規模を決める

チャレンジ企画は、見栄えのよい日程を作ることではありません。

参加者が動ける大きさへ課題を切り、止まったら戻れる接点を用意することです。

まとめ:まずは参加者が終える一つを決める

チャレンジ企画は、短期で参加者の行動を支え、小さな出力を残す参加型の形式です。

ウェビナーや講座と比べて、どちらが優れているかではありません。参加者に理解を残したいのか、実行を残したいのかで選びます。

始めるときは、日数を決める前に「最後に何を終えるか」を一文にしてください。

その出力が決まれば、テーマ、工程、課題、支援、期間を順番に決められます。次は、チャレンジ企画のテーマの決め方へ進んでください。

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この記事を書いた人

中村純のアバター 中村純 株式会社オフィスNJ代表

株式会社オフィスNJ代表 中村純

大学を留年し同期から半年遅れで卒業。フリーター&バンドマン時代を経て、バンド活動の終了とともにマーケティング・コピーライティングの世界を知る。

2015年6月、(株)コンサルタントラボラトリーに参画。

以降、社内のコピーライティング全般を手がけるほか、広告・販売戦略の立案やマーケティングファネルの設計、安定的に毎月“完全自動”で売上が上がる仕組みの構築なども手がける。

コンラボ社に参画してからの約3年半の間にコピーで関わった案件の総売上は7億4529万円以上。

現在は独立し、企業や団体のサポートをする一方で、『個人起業家のためのベーシックなマーケティング&コピーライティングスキル教育のインフラを構築する』ためにコンテンツビジネスを展開している。

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