ウェビナーは、台本や配信形式、提案内容から作り始めません。誰のどの問いを、導線のどの段階で、どの手段によって説明し、視聴前後へどうつなぐかを先に決めます。
順番は、対象と問い、導線の段階、手段の役割、視聴前後の理解、次に直す一領域の5ステップです。最後に、全体を広げず、残った課題に対応する専門記事を一つだけ選びます。
対象と問いを一つに絞る
最初に、誰のどの問いへ答えるウェビナーかを書きます。対象と問いが複数のままでは、どの段階を担うか、何を説明するか、視聴後に何を選べるようにするかを決められないからです。
僕は、認知から購入後までを段階に分け、動画を前後の接点と一緒に置き、動画・レター・個別説明を一つの役割へ固定せず使ってきました。手元のウェブセミナー資料でも集客・価値提供/信頼構築・販売を別要素にし、ウェビナー原稿では冒頭の問いと扱わないことを分けています。連続動画では前の説明を次の問いへつないでいるため、形式や台本より先に、対象と問い、段階、手段、視聴前後を順に決めます。
紙や表に、次の五項目を書いてください。
| 書く項目 | 一文で記入する内容 | 合格条件 |
|---|---|---|
| 誰が | どのような人か | 一人の対象に絞れている |
| どの場面で | いつ、どこで判断に迷うか | 一つの場面を示している |
| 何に迷い | 今回確かめたい問いは何か | 一問で言える |
| 視聴後に何を判断するか | 説明を受けて選べること | 一つの判断に絞れている |
| 今回扱わないこと | 別の場や情報へ分ける論点 | 一つ以上示している |
一人、一場面、一つの問い、一つの判断に絞れれば次へ進みます。複数ある場合は、対象外を残して分けます。空欄がある場合は台本へ進まず、対象と問いを説明できるところまで戻してください。

対象と問いそのものを一文にできない場合は、C03-01でウェビナーが担う役割を先に整理します。
導線の段階を一つ選ぶ
対象と問いが決まったら、今回のウェビナーが担う段階を一つ選びます。一つの場へ前後すべての役割を背負わせると、視聴者が何を確認しているのか分かりにくくなります。
次の中から、主に担う一段階へ印を付けてください。
| 導線の段階 | この段階で視聴者ができること | 今回担うか |
|---|---|---|
| 知る | 問いの存在と自分との関係を知る | |
| 理解する | 問いの理由や見方を説明できる | |
| 比べる | 判断条件に沿って違いを比べられる | |
| 次を選ぶ | 必要な確認先を任意で一つ選べる | |
| 選んだ後に確認する | 選択後の前提や進め方を確認できる |
一段階だけなら採用します。二つ以上に印が付いた場合は、前段で分かっていることと後段へ渡すことを書き、今回扱う段階を一つへ戻します。段階を選べない場合は、対象と問いの五項目を見直してください。
ここで、このウェビナーは、〇〇の段階で、△△という判断を支えると一文にします。この一文が次の手段分けの基準です。
動画・レター・個別説明の役割を分ける
次に、動画、レター、個別説明へ同じ情報を重ねず、それぞれが何を渡すかを分けます。手段の優劣ではなく、視聴者がどこで何を確かめるかで決めます。
| 手段 | この場で渡す理解 | この場では扱わないこと | 次へ渡す問い |
|---|---|---|---|
| 動画・ウェビナー | |||
| レター | |||
| 個別説明 |
同じ説明が複数の行へ重複せず、一手段が一つの役割を担えば採用します。重複する場合は、最初に必要な場だけへ残します。どの場へ置くか決まらない場合は、手段を増やさず、先ほど決めた導線段階と判断へ戻ってください。

最後に、ウェビナーでは〇〇を理解できるようにし、△△は別の場へ渡すと一文にします。ウェビナーの役割を固定できない場合は、C03-01へ戻って今回扱わない範囲を決めます。
視聴前後の理解をつなぐ
手段の役割が決まったら、視聴前から視聴後までの四項目を一続きにします。ウェビナー内だけを整えても、見る理由や残る問いが飛んでいれば、説明導線は完成しません。
| 接点 | 書くこと | 判断条件 |
|---|---|---|
| 視聴前に分かっていること | 今回の問いへ進むための前提 | 前提を飛ばしていない |
| 今回確認すること | ウェビナーで扱う一問と説明範囲 | 導線段階と役割に合っている |
| 視聴後に残る問い | 今回扱わないことのうち直後に残る一問 | 新しい論点を増やしていない |
| 次に選べること | 残る問いを確かめる任意の一手 | 選ばない場合も残せる |
四項目が連続すれば、全体設計は合格です。飛躍がある場合は、説明を足す前に、視聴前の前提か視聴後に残る問いのどちらか一方を直します。
次に、残った課題を一つだけ選びます。
| 残った課題 | 次に直す一領域 |
|---|---|
| ウェビナーが何を担うか曖昧 | 役割 |
| 話す順番や役割に空欄がある | 台本 |
| 同じ説明を録画で届ける範囲が曖昧 | VSL・動画セールス |
| 必要性、適合、次の選択が混ざる | ウェビナー セールス |
| 質問、参加、更新、視聴後案内の条件が曖昧 | 形式 |
複数の課題がある場合は、表の上にあるものを優先します。選んだ一領域に対応するカードだけを表示し、ほかのカードは同時に出しません。

最後に、誰のどの問いを、導線のどの段階で、どの手段によって説明し、視聴前後へどうつなぎ、次にどの一領域を直すかを一文で説明してください。この一文を作れれば、ウェビナー全体の設計は完了です。








