診断・ワークシート型の無料特典を考える

診断やワークシートを無料特典にする場合、どこまでを特典に担わせるかを先に決める必要があります。形式を使うことと、正解を出すことは別だからです。

僕は、特典の形式を先に決めません。最初に読者が整理するテーマを決め、そのあとで形式を選んできました。形式から考え始めると、特典に何を担わせるのかが曖昧になるからです。

この記事では、診断・ワークシート型を候補にするときに、正解・個別判定・精度保証へ進まないための考え方を扱います。設問、採点、結果の出し方、制作方法は扱いません。

目次

診断・ワークシートは、正解を出すためのものではない

診断・ワークシート型の特典は、読者が一つの課題を整理し、次に何をするかを考える入口にします。この記事では、個別の正解を出すことや、学術的な判定、精度保証までを特典の役割に含めません。

僕は、特典の形式を決める前にテーマを置き、テンプレートやチェックリストには使い方と考え方を添えてきました。読者が形式を受け取るだけでなく、一つの課題を自分で整理できる状態にするためです。

候補にするときは、特典が何を判定するかではなく、正解を出さずにどの範囲まで扱うかを一文で置きます。結論が必要な部分まで特典へ入れないことが、この形式を使う前提です。

形式名より先に、境界を置く

診断にするかワークシートにするかを決める前に、扱うテーマと範囲を一つに絞ります。形式名を決めても、特典が担う判断の範囲までは決まらないからです。

僕は、テーマ、形式、題名の順で特典を検討してきました。この順番なら、診断という名前に引っ張られず、読者が整理する一つの問題と、特典では扱わない範囲を先に決められます。

ここで確認するのは、形式名の特徴ではありません。特典が扱う範囲と、特典では扱わない範囲を分けて置けるかです。

診断結果を何に使うか先に決める

診断・ワークシート型では、質問を作る前に、回答後に何を整理し、次に何をするかを決めます。分類の数や設問の多さから始めると、結果を出した後の使い道が残らないことがあるためです。

商品から逆算して分類する

分類は、読者を細かく分けること自体が目的ではありません。読者が次に考えられる選択と、後で案内する価値の範囲を照合します。商品と関係のない分類を増やすと、結果は出ても次の一歩へつながりません。

僕は、入口で集める対象と、その後に案内するものを別々に決めないようにしてきました。診断型でも同じです。回答を見て、読者が一つの問いを選べるか。その問いに続く案内が、もともとの対象と問題から外れていないかを確認します。

質問数より、分類後の使い道を先に決める

質問数は、型を成立させる固定ルールではありません。必要なのは、質問への回答を傾向として整理し、一つの次行動へつなげられる範囲です。質問を増やしても、正解判定や個人の適性を保証できるわけではありません。

  1. 何について回答してもらうかを書く
  2. 回答から見渡せる傾向を一つ決める
  3. 傾向ごとの次行動を一つ置く
  4. 正解判定、個別診断、精度保証を扱わないと明記する

回答から次の行動へつなぐ範囲と、扱わない境界を次の図で確認します。

質問への回答を傾向として整理し、一つの次行動へつなぎ、正解判定や個別診断を行わない図
診断・ワークシートを現状整理から次の一歩へつなぐ図

診断型そのものではなく、配布後の使い方説明は別記事で確認します。結果の読み方や記入後の見直しを整える場合は、診断結果の使い方を案内する手順へ進んでください。

見渡すための枠として候補にする

診断・ワークシート型を候補にするなら、見渡すための枠に留めます。特典が個別判定や精度保証を担わないようにするためです。

僕は、最初から大きな特典を一つ作り込まず、一テーマ・一問題に絞った小さな提供物を複数の仮説として考えてきました。一案を唯一の正解にせず、読者が扱いやすい範囲を先に決めるためです。

僕は診断形式の入口を検討したとき、海外の事例だけで有効だと決めず、まず小さく試して結果を記録する計画を立てました。ただし、その時点は検証前です。診断は答えを確定するものではなく、読者が今の状態を整理し、次に確かめる問いを一つ選ぶ入口として扱います。

診断・ワークシート型の特典を傾向を見渡す枠として置き、正解・個別判定・精度保証へ進ませない境界図。

候補として置くときは、特典の役割を「傾向を見渡す枠」として書き、正解、個別判定、精度保証は別の範囲として明記します。一つの特典で結論まで出す設計にしないためです。

一つの特典に判断を集めすぎない

一つの診断・ワークシート型特典に、すべての判断を集めないようにします。範囲が広がるほど、一つの課題を整理する役割と、個別の結論を出す役割が混ざるからです。

僕は、特典の内容を一テーマ・一問題に絞り、最初に全体を示してから要素を補う形で組んできました。診断・ワークシート型でも、読者が整理する論点を一つにし、個別に判断する部分とは分けます。

候補を考えるときは、扱う論点を一つに留め、他の論点を同じ特典へ積み上げないようにします。追加したい論点があれば、別の候補として置き直します。

迷うときは、正解を出そうとしていないかを確認する

診断・ワークシート型を候補にして迷ったときは、形式を増やす前に、扱うテーマが一つに絞れているか、読者が次に何をできるかを確認します。形式の判断より、特典が約束する範囲を決めるほうが先だからです。

僕は、専門家が知っていることと、読者がしたいことを分け、読者の一つの行動へ約束を言い直してきました。この判断に戻ると、診断という形式に役割を集めすぎずに済みます。

診断・ワークシート型の無料特典は、読者が自分の状況を項目ごとに確かめ、次に取り組むことを決められる内容にします。個別の正解や学術的な判定、精度保証は扱わず、特典が扱う範囲と扱わない範囲を分けます。


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この記事を書いた人

中村純のアバター 中村純 株式会社オフィスNJ代表

株式会社オフィスNJ代表 中村純

大学を留年し同期から半年遅れで卒業。フリーター&バンドマン時代を経て、バンド活動の終了とともにマーケティング・コピーライティングの世界を知る。

2015年6月、(株)コンサルタントラボラトリーに参画。

以降、社内のコピーライティング全般を手がけるほか、広告・販売戦略の立案やマーケティングファネルの設計、安定的に毎月“完全自動”で売上が上がる仕組みの構築なども手がける。

コンラボ社に参画してからの約3年半の間にコピーで関わった案件の総売上は7億4529万円以上。

現在は独立し、企業や団体のサポートをする一方で、『個人起業家のためのベーシックなマーケティング&コピーライティングスキル教育のインフラを構築する』ためにコンテンツビジネスを展開している。

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