ここでいうLPは、書籍を選ぶ前に内容や条件を確認するための案内ページです。
Kindle出版後の販促では、施策を増やす前に、LP、書籍、特典、メールで読者への約束が続いているかを確認します。各接点の役割と読者の現在地が曖昧なままでは、どこを直すべきか判断できないからです。
僕は、LP、書籍、特典、メールを別々に作るのではなく、それぞれで何を理解してもらうかをそろえて設計してきました。電子書籍を信頼のきっかけとして扱う場合も、本の関心の延長に、読者が自分で選べる次の接点を置くことを重視しています。
この記事では、LP / 書籍 / 特典 / メール / 任意の次接点を一列に並べ、各接点の約束 / 読者の現在地 / 渡す理解 / 次の任意選択を書きます。最初に約束が飛躍する接続を一つ特定し、施策を足す前に見直し先を決められれば完了です。
LPから次接点までを一列に並べる
最初に、読者が通る可能性のある接点を一枚の表へ並べます。すべての読者が同じ順に進むと決めるためではありません。それぞれの場所が何を担い、読者へ何を渡すのかを分けるためです。
| 接点 | 一つの役割 | 読者の現在地 | 渡す理解 | 次の任意選択 |
|---|---|---|---|---|
| LP | 書籍を検討する入口として何を伝えるか | 何を知りたくて訪れたか | この本が答える問いと範囲 | 本を選ぶ、選ばない |
| 書籍 | 約束した問いへどこまで答えるか | 何を期待して読み始めるか | 判断に必要な考え方や手順 | 読了で終える、次の理解を選ぶ |
| 特典 | 本のどの理解を補うか | 読後に何が残っているか | 本の関心に連続する具体的な補足 | 受け取る、受け取らない |
| メール | 継続して何を理解できるようにするか | 何を受け取ると理解しているか | 次に検討できる一つの内容 | 読み続ける、解除する、別の接点を選ぶ |
| 任意の次接点 | 読者が何を確かめる場所か | 何を判断したくて進むか | 対象、範囲、適合条件 | 選ぶ、選ばない |
まずは各行に一つの役割だけを書きます。同じ説明が二つの行にある場合は、どちらが担うかを決めて重複を削ってください。空欄は想像で埋めず、未確定のまま残します。
LPから先の接点を並べても、電子書籍を何のために使うかが決まっていなければ役割を選べません。その場合は、電子書籍マーケティング総合ガイドへ戻り、全体の目的から決め直してください。
接点ごとの約束を一文でそろえる
役割を分けたら、接点ごとの約束が同じ問いの続きを扱っているかを確認します。前の接点で残った問いと、次の接点で渡す理解がつながっていれば、読者は進むかどうかを自分で判断できます。
僕は期限付きの企画を終えたとき、案内ページ自体を残しながら、期限後は特典の対象にならないことを分けて伝えたことがあります。ページが残るなら、何が終了し、何がまだ確認できるのかを同じ画面で区別できなければなりません。販促でも、期限後の表示と次の案内までを一つの約束として決めます。
接点ごとに、次の三項目を一文で書いてください。
| 接点 | 入口の約束 | 渡す理解 | 次に残る問い |
|---|---|---|---|
| LP | 何を知れる書籍だと伝えるか | 本を選ぶ判断に必要な何を渡すか | 読者は本で何を確かめたいか |
| 書籍 | どの問いへ答えるか | 読後に何を判断できるようにするか | さらに何を知りたい可能性があるか |
| 特典 | 本のどの関心を補うか | どの具体的な理解を渡すか | 続けて検討する必要があるか |
| メール | 何を継続して伝えるか | 次の判断に必要な何を渡すか | どの接点を任意に選べるか |
| 任意の次接点 | 誰のどの問いを扱うか | 対象、範囲、適合条件をどう示すか | 選ぶか、選ばないかを何で判断するか |
前の行の次に残る問いと、次の行の入口の約束を一つずつ比べます。同じ関心の延長なら接続を残し、途中で別のテーマへ変わるなら飛躍として印を付けてください。複数の飛躍があっても、最初に現れる一つだけを選び、前後どちらかの約束を直します。
本の約束そのものが曖昧ならEBOOK-2-4、約束へ答える本文素材が不足しているならEBOOK-2-5へ戻ります。約束を強く言い換えるのではなく、実際に渡せる理解の範囲へ狭めてください。
LPから書籍、特典、メール、任意の次接点まで、約束がどう続くかを次の図で確認します。


図の矢印ごとに、前の接点で残る問いと、次の接点で渡す理解を説明できれば、約束の連続性を確認できています。説明できない矢印は残さず、接点の役割か約束へ戻ってください。
本から任意の次接点を設計する
本を読んだことと、特典、メール、商品などの次接点を選ぶことは別の判断です。読者が進むことを前提にせず、本だけで約束を回収したうえで、関心の延長にある選択肢として示します。
次接点の候補ごとに、次の四項目を書いてください。
| 書く項目 | 確認すること |
|---|---|
| 読後の関心 | 本を読んだあと、どの問いが具体的に残るか |
| 次接点を選ぶ理由 | 本とは別に、何を理解・検討できるのか |
| 選ばない場合 | 次接点を選ばなくても、本の約束が回収されているか |
| 同意の確認 | 登録などで確認が必要な事項と、公開時の確認先は何か |
四項目が本の関心の延長にあり、選ばない判断も成立するなら候補に残します。登録や購入を本の読了条件にしている、別テーマへ誘導している、次接点を選ばなければ本の約束が完了しない。このいずれかに当てはまる候補は外してください。
メール登録を候補にする場合は、購入と登録を別の選択にし、登録理由、受取内容、同意、解除方法を公開時点の情報で確認します。
商品や相談などの理解へつなぐ場合は、本の関心の延長に次の選択を置く方法で、対象、提供範囲、適合条件、選ばない選択まで確認してください。
止まる接点を一つ選び、見直し先を決める
接点のどこかで読者が止まっても、理由を決めつけて施策を追加しません。まず、確認できた事実と、まだ分からない理由を分けます。
| 記録する項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 止まった接点 | LP、書籍、特典、メール、任意の次接点のどこか |
| 確認できた事実 | 実際に確認できる表示、内容、読者の行動 |
| まだ分からない理由 | 事実からは判断できない原因 |
| 前の接点の約束 | 読者が何を期待して進んだか |
| その接点で渡す理解 | 実際に何を伝えているか |
| 次に見る一項目 | 約束、内容、任意性など、次に確かめる一つ |
事実と推測を分け、一つの接点と一つの確認項目を選べれば、見直しへ渡せる状態です。理由が分からないまま複数の施策を変えると、どの変更が接続を直したのか判断できません。
約束の飛躍が原因なら二つ目のH2へ戻り、前後の約束を一つ直します。止まった工程は分かるものの理由を切り分けられない場合は、工程別の診断へ進んでください。
最後に、LP、書籍、特典、メール、任意の次接点について、役割 / 約束 / 読者の現在地 / 渡す理解 / 次の任意選択を一行ずつ説明します。最初の飛躍と見直す一項目を特定し、選ばない判断も残せていれば、Kindle出版後の販促を見直す準備は完了です。
全体の目的を見直す場合は、電子書籍マーケティング総合ガイドへ戻ってください。
Kindleの宣伝・発売前準備・無料キャンペーンを一列にする
出版後の販促は、発売日に告知を増やすことから始めません。発売前、発売時、発売後の各接点で、同じ読者へ同じ約束を続けられるかを確認します。
| 時点 | 決めること | 確認すること |
|---|---|---|
| 発売前 | 誰のどの問いへ答える本か | LP・表紙・紹介文・告知の約束が一致するか |
| 発売時 | 読者が本を選ぶ理由 | 価格や期限だけに依存せず内容を説明できるか |
| 無料キャンペーン | 何を知ってもらう施策か | ダウンロード数の後に、任意の次接点まで設計したか |
| 発売後 | どの接点で止まったか | 事実と原因仮説を分け、一つだけ直すか |
無料施策を使う場合も、ダウンロード自体を最終成果にしません。本だけで価値を渡し、その後の特典・メール・商品は、読者が別に選べる関心の延長として置きます。












