電子書籍からメールリストへつなぐ|購入と登録を別に設計する

電子書籍からメールリストへつなぐときは、本を選ぶ理由と、継続してメールを受け取る理由を分けます。本の購入を登録への同意として扱わず、受取内容や送信者を確認してから、読者が任意に選べる状態にするためです。

僕は、書籍の購入とメール登録を別の行動として置き、登録する理由と受け取る内容を分けてきました。また、広い全体像を量で見せるより、読者が今知りたい一点を具体的に約束することを重視しています。

この記事では、本の問い / 登録後に答える問い / 登録理由 / 受取内容 / 取得項目 / 送信者 / 解除方法 / 確認日を書き出します。本の関心から登録後の最初の理解までを一続きで説明でき、同意に必要な情報を公開時点の公式情報で確認できれば完了です。

目次

購入とメール登録を別の選択として書く

最初に、本とメールそれぞれを選ぶ理由を書きます。二つを分けないままでは、本を読みたい人へメール登録まで求めたり、メールで受け取る内容が本と同じになったりするからです。

次の三項目を一文ずつ埋めてください。

書く項目確認すること
本を選ぶ理由読者はどの問いへ答えを得るために本を読むのか
メール登録を選ぶ理由本とは別に、どの問いへの継続した案内を受け取るのか
登録しなくても得られる内容本だけで、どの約束が完了するのか

三項目を並べ、本を選ぶ理由と登録理由を別の言葉で説明できれば次へ進みます。登録しなければ本の答えが完成しない、本を選んだ時点で登録済みとしている、登録しない選択を書けない。このいずれかに当てはまる場合は不合格です。

登録を外しても本の約束が成立するように直し、メールは任意の次接点として明記してください。そもそも電子書籍を集客のどこへ置くかが決まっていない場合は、次の記事へ戻ります。

本で残った問いを登録理由へつなぐ

購入と登録を分けたら、本を読んだあとに残る具体的な問いを一つ選びます。登録特典の量から考えるのではなく、本の関心の延長にある問いから、登録後に渡す内容を決めます。

書く項目一文にする内容見直す条件
本で答えた問い本だけで、どこまで答えたか答えが曖昧なら本の約束へ戻る
読後に残る具体的な問い読者が次に何を知ると判断を進められるか複数あるなら一点へ絞る
登録後に受け取れる回答その問いへ、何を受け取れるか本の繰り返しや別テーマなら外す
登録理由なぜ本とは別に受け取る意味があるか量だけを理由にしていれば作り直す

四項目を、本では○○に答え、読後に残る△△へ、登録後の□□で答えるという一文にします。本と登録後の内容が同じなら、登録理由は未確定です。別の特典を足す前に、読後に残る問いを選び直してください。

本の関心から任意の案内、同意、受取内容へ進む関係を、次の図で確認します。

本の関心から任意の案内、同意、受取内容へ進む図

本の関心と受取内容の間にある案内は任意とし、同意を確認できて初めて登録候補にします。本の約束が広すぎて残る問いを一つ選べない場合はEBOOK-2-4へ戻り、対象、問い、読後の判断を絞ってください。

受取内容と同意情報を一枚にする

登録理由が決まったら、読者が登録前に確認する情報を一枚にまとめます。何を受け取るかだけでなく、誰から届くか、どのような情報を取得するか、登録や解除について何を確認できるかまで分けます。

確認欄記録する内容
本の問い本で答えた中心の問い
登録後に答える問い読後に残った具体的な一点
登録理由本とは別にメールを選ぶ理由
受取内容登録後に受け取れる具体的な内容
取得項目登録時に取得する情報
送信者誰から届く案内か
頻度の説明どのように受信の見通しを伝えるか
同意方法読者が何へ同意するかをどう確認するか
解除方法登録後に解除方法をどう確認できるか
個人情報の扱いどの公式情報や自分の方針と照合するか
確認日公開時点の要件を確認した日

各欄について、読者が登録前に確認できる場所と、公開時点の公式一次情報の確認先を記録してください。現行の法令、サービス仕様、同意方法をこの記事で固定しません。確認先、確認日、判断者のいずれかが空欄なら、登録導線を実装候補へ進めず保留にします。

受取内容と登録理由が一致し、任意性、送信者、同意、解除方法、個人情報の扱いを読者が確認できれば実装候補です。一つでも確認できなければ、該当項目の公式情報と確認担当へ戻ってください。

登録後の次の理解を一つ決める

最後に、登録直後から複数の案内を重ねず、最初に渡す理解を一つ決めます。本の続きを選んだ読者が、何を受け取り、次に何を判断できるかを明確にするためです。

書く項目判断すること
最初に渡す理解本で残った一つの問いへ何を伝えるか
その理由なぜ最初にその理解が必要か
次に選べること読者がどの選択を任意に検討できるか
選ばない場合次へ進まなくても受取内容が完了しているか

最初に渡す理解が本の関心の延長にあり、一つに絞れていれば完了です。登録直後の販売だけが置かれ、判断に必要な理解が不足している場合は、先に渡す内容へ戻ります。メール登録そのものが不要なら、EBOOK-1-2で本の次に置く接点を選び直してください。

登録後に商品や相談の理解へつなぐ必要がある場合は、次の記事で対象、提供範囲、適合条件、選ばない選択まで確認します。

最後に、本の関心 / 登録を選ぶ理由 / 受取内容 / 送信者 / 同意 / 解除方法 / 最初に渡す理解 / 次の任意選択を一続きで説明します。読者が登録前に確認でき、登録しない選択も残り、公開時点の要件へ戻れる状態なら、電子書籍からメールリストへつなぐ準備は完了です。

全体の目的を見直す場合は、電子書籍マーケティング総合ガイドへ戻ってください。

購入者特典・メルマガ登録・リスト獲得を分ける

本を購入したことと、メールを受け取りたいことは同じ意思表示ではありません。電子書籍からリストを作る場合は、登録を別の選択として説明します。

項目読者へ示すこと
登録理由本を読んだ後のどの一点を補うか
特典形式ではなく、すぐ解決したい具体的な問い
配信内容登録後に扱う主題と頻度の考え方
同意・解除何に同意し、どう停止できるか

僕は「購入=リスト化」と考えません。登録しなくても本の約束が回収され、登録する場合は受取内容が明確であることを確認します。

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この記事を書いた人

中村純のアバター 中村純 株式会社オフィスNJ代表

株式会社オフィスNJ代表 中村純

大学を留年し同期から半年遅れで卒業。フリーター&バンドマン時代を経て、バンド活動の終了とともにマーケティング・コピーライティングの世界を知る。

2015年6月、(株)コンサルタントラボラトリーに参画。

以降、社内のコピーライティング全般を手がけるほか、広告・販売戦略の立案やマーケティングファネルの設計、安定的に毎月“完全自動”で売上が上がる仕組みの構築なども手がける。

コンラボ社に参画してからの約3年半の間にコピーで関わった案件の総売上は7億4529万円以上。

現在は独立し、企業や団体のサポートをする一方で、『個人起業家のためのベーシックなマーケティング&コピーライティングスキル教育のインフラを構築する』ためにコンテンツビジネスを展開している。

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