リードマグネットのテーマの決め方|特典テーマの三つの発見源

リードマグネット(メールアドレスなどを登録した人へ無料で渡す特典)のテーマは、目新しい題材や作りやすい形式から決める前に、候補をどこから見つけるかを整理します。この記事で扱うのは候補の発見です。候補の採否、対象の具体化、読者が使う言葉への置き換え、形式の選択は、次の判断として分けます。

僕が候補を考えるときは、理想と現実の差、実際に届く質問、責任を持って扱える解決の三方向を分けて見ます。三つは唯一の正解を出す手順ではなく、思いつきだけに寄せず候補を出す入口です。

目次

テーマ案は、思いつきや形式から始めない

テーマ候補は、形式や思いつきを先に固定せず、読者の問いと扱える解決の材料から出します。形式を先に選ぶと、その形に収めやすい内容を探すことになり、問いと扱う範囲の関係を見失いやすいためです。

僕は、理想と現実の差、よく届く質問、提供する解決策という三方向からテーマ候補を出していました。一つの題材をすぐ採用するのではなく、別々の材料を並べて候補として見ていたのです。

まず形式を選ばず、三方向ごとにテーマ候補を短く書き出してください。この段階で必要なのは、完成した題材ではなく、どの問いにつながる候補なのかを残すことです。

特典テーマを見つける三つの発見源

三つの発見源は、異なる材料から候補を見つけるための入口です。一つの関心だけで考えると、読者が言葉にしている問いや、自分が扱える範囲を取りこぼすことがあるためです。

理想と現実の差、実際に届く質問、提供できる解決の三つから、特典テーマの候補を見つける関係を示す図。

僕はこの三方向を並べ、届いた質問も候補の材料にしていました。図は、三方向のうち一つを選ぶためのものではありません。それぞれから出た候補を混ぜずに置き、どの問いから出てきたのかを確かめるための関係図です。

読者の理想と現実の差

望む状態と、そこへ進む途中で止まる場所の差は、テーマ候補の入口になります。理想だけでは問いが広がりやすく、途中の問題や障害まで見ると、何を扱う候補かを言葉にしやすくなるためです。

僕は、理想と現実のギャップ、その間にある問題や障害を候補の発見源に置いていました。大きな願望をそのまま題材にするのではなく、進む途中で何が分からなくなるかを見るためです。

理想を書いたら、その途中で何に困るか、次に何を考えればよいか分からなくなる場所はどこかを一文にしてください。その文は採否の結論ではなく、候補の出発点として残します。

実際に届く質問

実際に届く質問は、提供側の関心だけでは見えにくい問いを見つける材料になります。質問は、すでに誰かが言葉にしたものだからです。ただし、質問をそのまま転記したり、質問者を特定できる形で使ったりはしません。

僕は、届いた質問をテーマ候補の材料にし、読者が使う言葉や扱える量も見ていました。質問原文を答えとして使うのではなく、方法、障害、場面といった共通する問いに捉え直すためです。

以前、アンケートで届いた要望を見て、新しい教材を作る前に、すでに公開した内容で答えられるかを確かめたことがあります。質問は新しいテーマ候補になりますが、毎回新規制作が必要とは限りません。既存の内容で答えられるなら、その内容の役割と入口を見直します。

具体的な要望は、需要の証明ではなく仮説にする

僕は、すでに内容を届けたあとで具体的な要望を受け、その要望に応える小さな受取物を作ったことがあります。要望が具体的だったから、何を作るかを絞りやすかったのです。

ただし、一人から届いた要望だけで、多くの人が求めているとは判断できません。ここで得られるのは需要の証明ではなく、次に確かめるテーマの仮説です。次の四点をメモしてください。

  • どの内容を受け取った後の反応だったか
  • 要望は、方法・障害・場面のどこまで具体的だったか
  • 既存の内容で答えられる範囲はどこか
  • 新しく作るなら、何を最小の受取物にするか

具体的な要望をそのまま商品名や大きな企画へ広げず、まずは小さく確かめられる形へ落とします。

質問を見返すときは、原文や個別の事情ではなく、「どんな方法が分からないのか」「どの障害で止まるのか」「どの場面の問いか」だけを匿名のメモとして残してください。

自分が責任を持って扱える解決

テーマ候補は、読者が望むことだけでなく、自分が説明・補助できる解決からも出します。問いと扱えることを別々に見なければ、候補の材料が一方へ寄るためです。

僕は、提供する解決策から逆算することも、テーマ候補を出す入口にしていました。これは商品や結果を約束するためではなく、どの理解や判断まで扱えるかを候補ごとに確かめるためです。

候補ごとに、「この受取物でどの理解・判断まで説明できるか」を一文にしてください。範囲を言えない候補は、ここで無理に採用せず、次の判断へ渡す前に保留にします。

問題三つ・理想三つから、解決策を一つ仮置きする

候補が広がりすぎたら、見込み客が抱える問題を三つ、望む理想を三つ書き出し、その間を進める解決策を一つだけ仮置きします。最初から正解を決めるためではなく、どの差を扱う特典なのかを言葉にするためです。

直接聞く場合、僕は「一番困ることは何か」「他にはあるか」「具体的には何か」「例えば直近ではどうだったか」とたどります。アンケートなら、課題、原因、解決後の変化、今後扱ってほしい内容を分けます。ただし、回答をそのまま特典案の答えにはしません。自分が扱える知識・経験と照合し、現実的な案へ変えます。

候補を一つに仮置きしたら、誰のどんな困りごとかを具体化する判断へ進みます。

三つの発見源を候補の起点として使う

三つの発見源は、ぴったり一つの正解を当てる公式ではありません。理想と現実の差、質問、扱える解決は、それぞれ別の材料を示しているためです。

僕は三方向から候補を出し、実際に届いた質問も材料にしていました。だから、どれか一つの発見源に候補を合わせるのではなく、候補がどの問いにつながるかを短く添えるようにしています。

三方向のメモを別々に並べ、各候補に「理想と現実の差」「共通する質問」「扱える解決」のどこから出たかを書いてください。候補の題名、採否、形式はまだ決めません。

候補を出した後は、次の判断へ引き渡す

候補を見つける段階では、結論を急ぎません。三方向は候補を出す材料であり、誰に向けるか、どの言葉で示すか、どこまで扱うかまでを一度に決める材料ではないためです。

テーマ候補を対象の具体化、読者の言葉への翻訳、提供範囲との照合に分けて確認し、次の記事で候補を絞る判断へ引き渡す図。

僕は、届いた質問を材料にするだけでなく、読者が使う言葉や扱える量も見ていました。候補を出した後に必要なのは、発見と選定を混ぜないことです。図は、候補を対象の具体化、読者が使う言葉への置き換え、提供範囲との照合へ分けて渡すための判断地図です。

候補ごとに、誰のどんな問いかを短く残し、次の記事へ渡してください。このページでは、候補を絞る結論を出しません。

自分で候補を出すための確認手順

候補を出すときは、三方向を一度に混ぜずにメモします。そうすると、どの材料から候補が出たのかを保ったまま、次の判断へ渡せるためです。

僕は、理想と現実の差、届いた質問、提供する解決を別々の入口として扱っていました。候補を発見する段階では、この三方向から出た問いを残すことまでにとどめます。

次の順で確認してください。

  1. 理想へ進む途中で、どの問題や障害があるかを書く。
  2. 個別の質問原文を使わず、方法・障害・場面の共通する問いを残す。
  3. その問いに対して、自分が説明・補助できる理解や判断を一文にする。

ここで残すのは候補と問いの関係だけです。対象の具体化、読者の言葉、提供範囲の最終照合、題名、形式は別の記事の判断へ進めます。

まとめ|テーマは、読者の問いと扱える解決の交点から見つける

リードマグネットのテーマは、思いつきや形式から先に決めるのではなく、理想と現実の差、実際に届く質問、責任を持って扱える解決から候補を出します。三つは唯一の答えではなく、候補を発見するための入口です。

僕は三方向から候補を出し、届いた質問もテーマの材料にしていました。問いを読者が使う言葉と扱える範囲の両方から見て、候補の発見と選定を分けるためです。

まずは三方向のメモを別々に書き、候補がどの問いにつながるかを残してください。そのあとで、対象の具体化、読者が使う言葉への置き換え、提供範囲との照合へ進みます。

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この記事を書いた人

中村純のアバター 中村純 株式会社オフィスNJ代表

株式会社オフィスNJ代表 中村純

大学を留年し同期から半年遅れで卒業。フリーター&バンドマン時代を経て、バンド活動の終了とともにマーケティング・コピーライティングの世界を知る。

2015年6月、(株)コンサルタントラボラトリーに参画。

以降、社内のコピーライティング全般を手がけるほか、広告・販売戦略の立案やマーケティングファネルの設計、安定的に毎月“完全自動”で売上が上がる仕組みの構築なども手がける。

コンラボ社に参画してからの約3年半の間にコピーで関わった案件の総売上は7億4529万円以上。

現在は独立し、企業や団体のサポートをする一方で、『個人起業家のためのベーシックなマーケティング&コピーライティングスキル教育のインフラを構築する』ためにコンテンツビジネスを展開している。

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