電子書籍マーケティングの失敗と改善|停滞箇所を工程別に点検する

電子書籍マーケティングが思うように進まないときも、努力不足や一つの施策だけを原因にしません。企画、執筆、発売、読後導線を一列に並べ、最も手前で判断が止まっている工程を一つ選びます。

僕は、平均値だけで安心したり悲観したりせず、企画、執筆、発売、読後導線のどこで継続が止まるかを見てきました。停止点が分かれば、全部を作り直さず、次に確かめる一問を選べます。

この記事では、各工程について約束 / 現在の事実 / 停止点 / 原因仮説 / 次に確かめる一問 / 変えないもの / 再確認日を書きます。何が事実で、最初の停止点がどこにあり、次にどの記事へ戻るかを一文で説明できれば完了です。

目次

企画・執筆・発売・読後導線を一列にする

最初に、電子書籍マーケティングを四つの工程へ分けます。完成したかどうかだけではなく、各工程で何を判断し、どの事実を確認できたかを書いてください。

工程完了した判断空欄・未確認確認できた事実
企画誰のどの問いへ答えるか決めたか決められていない項目は何か対象、問い、読後判断の何を確認できるか
執筆問い、素材、根拠、章順を対応させたか原典・権利・公開可否の未確認は何かどの素材と章を確認できるか
発売公開前の確認領域と判断者を決めたか公式確認先や完了条件の空欄は何か何を、誰が、いつ確認したか
読後導線本の約束と次の任意選択をつないだか登録・販促・商品理解のどこが未確定か各接点で読者へ何を渡しているか

空欄と確認できた事実を別の欄へ書ければ診断できます。使った時間や努力量だけで完了を判断した場合は書き直し、判断と事実へ戻してください。

複数の空欄がある場合は、四工程のうち最も手前にある停止点を一つ選びます。後ろの工程を先に直しても、前提となる判断が未確定なら同じ場所へ戻るためです。

企画から執筆、発売、読後導線へ進む停止点マップを、次の図で確認します。

企画、執筆、発売、読後導線の停止点を示す図

全体の工程そのものを説明できない場合は、電子書籍マーケティング総合ガイドへ戻り、目的と各記事の役割を確認してください。

停止点の事実と原因仮説を分ける

停止点を一つ選んだら、そこで起きた事実と、考えられる理由を分けます。一つの事実から原因を決めつけると、確認せずに複数の工程を変えやすくなるからです。

記録欄書く内容
起きた事実実際に確認できる行動、表示、内容、空欄
考えられる理由事実から検討できる複数の可能性
まだ分からないこと今ある材料では判断できない点
次に確かめる一問理由を一つずつ確かめるための質問
変えないもの次の確認まで維持する工程・条件

事実だけを読んでも同じ状態を確認でき、理由が仮説として分かれていれば次へ進みます。理由を一つに断定している、収支・税務・個別売上・平均値を一般的な原因にしている、まだ分からないことを推測で埋めている場合は分け直してください。

観察する場所が決まらない場合は、目的と観察箇所を分ける方法へ戻り、今回確かめる事実を一つに絞ります。

停止点ごとに戻る記事を選ぶ

事実と原因仮説を分けたら、停止点に対応する戻り先を一つ選びます。複数の工程に問題が見えても、最も手前にある停止点から確認してください。

停止点戻って確認すること戻り先
企画読者の状況、悩み、読後の判断EBOOK-2-1
執筆素材の出所、問いとの関係、根拠、権利EBOOK-2-5
発売公式確認先、確認日、判断者、完了条件EBOOK-2-6
販促LP、書籍、特典、メールの約束EBOOK-2-7
登録登録理由、受取内容、同意、解除方法EBOOK-3-1
商品理解対象、提供範囲、適合条件、選ばない選択EBOOK-3-2

戻り先を一つ選べれば、その記事の確認表へ進みます。選べない場合は最初の四工程表へ戻り、空欄と確認できた事実を分け直してください。

停止点に合う戻り先を選べるよう、代表的な三つの分岐を示します。企画、登録、商品理解のうち、今の停止点に近い一記事だけへ進んでください。

Kindle本が売れないときは、原因を五つに分ける

売れない理由を価格、宣伝、表紙のどれか一つに決めつけると、別の停止点を見落とします。目的から順に確認します。

確認箇所見る事実戻る先
目的印税、登録、商品理解など主目的が一つか親ガイド
企画読者の問いと著者の経験が交わるかEBOOK-2-1/2-2
約束タイトル・表紙・紹介文と本文が一致するかEBOOK-2-4
発売・発見案内、キーワード、カテゴリーの現在設定EBOOK-2-6/2-7
読後導線本の関心と次接点が連続するかEBOOK-3-1/3-2

まず確認できた事実を一つ書き、まだ分からない理由を仮説として分けます。一つの停止点だけを直し、再確認する日と指標を決めてください。

一つだけ直し、再確認条件を決める

戻り先を選んだら、今回変えることを一つだけ決めます。一度に複数の工程を直すと、再確認したときに何が変化へ影響したかを分けられません。

書く項目完了条件
変えること停止した一工程の一項目へ絞れている
変えないこと比較のために維持する工程・条件を説明できる
確認する事実次回に見る行動、表示、内容、判断が一つに決まっている
再確認日いつ同じ地点を確認するか決まっている
終了条件何を確認できれば今回の改善を終えるか分かる

一変更で同じ地点を再確認できれば、改善へ進めます。複数の変更が入る、確認する事実がない、再確認日や終了条件がない場合は保留し、停止点の事実と原因仮説へ戻ってください。

変更後は、電子書籍マーケティングの成果を判断する方法で、同じ目的、観察箇所、期間を使って再確認します。途中で主目的そのものを変える場合は、親記事へ戻って目的から決め直してください。

最後に、企画、執筆、発売、読後導線のどこで、何が事実として止まり、次に何を一つ確かめ、どの記事へ戻るかを一文にします。変える一つ、変えないもの、再確認日、終了条件まで示せれば、電子書籍マーケティングの改善を始める準備は完了です。

全体の目的を見直す場合は、電子書籍マーケティング総合ガイドへ戻ってください。

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この記事を書いた人

中村純のアバター 中村純 株式会社オフィスNJ代表

株式会社オフィスNJ代表 中村純

大学を留年し同期から半年遅れで卒業。フリーター&バンドマン時代を経て、バンド活動の終了とともにマーケティング・コピーライティングの世界を知る。

2015年6月、(株)コンサルタントラボラトリーに参画。

以降、社内のコピーライティング全般を手がけるほか、広告・販売戦略の立案やマーケティングファネルの設計、安定的に毎月“完全自動”で売上が上がる仕組みの構築なども手がける。

コンラボ社に参画してからの約3年半の間にコピーで関わった案件の総売上は7億4529万円以上。

現在は独立し、企業や団体のサポートをする一方で、『個人起業家のためのベーシックなマーケティング&コピーライティングスキル教育のインフラを構築する』ためにコンテンツビジネスを展開している。

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