売れるメルマガを作る3つの秘策

メルマガのクリック率が高いことと、商品が売れたことは同じではありません。クリック率で分かるのは、読者がリンクを押した段階の反応です。

配信、到達、開封、クリック、ページ、申込、売上を分けると、次に直す場所を選びやすくなります。逆に、全部を「売れない」の一言でまとめると、本文を直すべきなのか、リンク先を見るべきなのか分かりません。

この記事では、クリック率の見方と、メルマガから売上までの停止点を確認する手順を整理します。

目次

メルマガのクリック率で分かること

CTRとCTORは、分母が違う

クリックの割合を見る指標には、CTRやCTORという名前が使われます。ただし、採用している配信ツールによって、配信数、到達数、開封数のどれを分母にするか、総クリックかユニーククリックかが違う場合があります。

僕が数字を見るときは、指標名だけで判断しません。先に「何を分母にして、何を数えた数字か」を確認します。

表示名先に確認すること読み取れる範囲
CTR配信数・到達数など、ツールが採用する分母配信した母数に対してクリックが起きた割合
CTOR開封を分母にするか、開封計測の条件は何か開封したと記録された人のうちクリックが起きた割合
ユニーククリック同じ人の複数回クリックを一件にまとめるかクリックした人数に近い見方

公開前には、利用中ツールの公式ヘルプで定義を確認してください。別のツールのCTRをそのまま横に並べても、分母や除外条件が違えば単純比較できません。

クリック率だけでは売上を説明できない

リンクを押した後には、ページの理解、申込、決済、商品との適合があります。クリックが増えても、遷移先の約束がメールと違えば申込には進みません。

僕はセミナーで、売上を「リスト数×コンバージョン×価格」のように分けて説明してきました。この式は、どれか一つの数字ですべてを説明しないための整理です。クリック率も、売上へ進む途中の一段階として見ます。

配信から売上までを七段階に分ける

直近の販売配信を次の七段階に並べてください。期間と対象をそろえ、別の施策の数字を混ぜないことが大切です。

メルマガ配信から到達、開封、クリック、ページ到達、申込、売上までを七段階に分ける図。
配信から売上までを七段階に分け、最初に落ちた場所を確認する。

配信・到達・開封

クリック以前に、予定した対象へ配信できたか、届いたと記録されたか、開封が記録されたかを見ます。届いていない状態で本文だけを直しても、改善する場所が違います。

開封までの診断はメルマガ開封率の見方へ、件名そのものはメルマガ件名の作り方へ分けます。配信ツールの認証やバウンス処理を選定条件として見る場合は、メルマガ配信ツールの選び方へ進んでください。

クリック・ページ到達・申込・売上

クリック後は、URL別クリック、ページの計測、申込記録、決済記録を同じ期間と施策IDでつなぎます。クリックはあるのにページ到達が少なければ、リンクや読み込み、計測の問題が候補です。ページには来るのに申込がないなら、メール本文よりページ側を先に見ます。

メルマガだけで売ろうとせず、入口から購入までを一つの約束として見るわけです。

クリックが低いときに、本文で確認すること

リンクの前に、押す理由があるか

「詳しくはこちら」だけでは、リンク先で何が分かるのか判断できません。誰に向けたページなのか、何を確認できるのか、なぜ今見るのかをリンクの直前で説明します。

関係性は、煽りを強める代わりではありません。読者が自分で判断できる情報を普段から積み重ねることです。

一通で求める行動を増やしすぎていないか

商品ページ、動画、別の記事、返信、アンケートを一度に求めると、何を優先すればよいか分かりません。そのメールの主な行動を一つにし、補助リンクは役割を分けます。

僕は2014年頃からメルマガの文章に関わり、2021年の記事では当時「7年くらい」と書いていました。この履歴から残すのは、改行や語尾の小技より、読者との文脈を先に見る判断です。年数を現在まで自動で延ばして、実績保証のようには扱いません。

スマートフォンでリンクを見つけられるか

本文が正しくても、リンクが小さい、色が分かりにくい、遷移先が開かない、計測用URLが壊れている、といった障害は起こります。読者へ行動を求める前に、実機で表示と遷移を確認します。

クリック後に止まるなら、リンク先を見る

メールとページの約束が一致しているか

メールでは初心者向けと伝えているのに、ページでは経験者向けの説明になっていないか。メールで示した価格、対象、内容がページでも同じか。見出しとCTAを並べて確認します。

申込と決済の障害を分ける

興味はあっても、フォームエラー、入力項目、決済、追跡欠損で止まることがあります。数字が低いからといって、読者の意欲不足と決めつけないでください。

ページ以降を含む全体の指標はファネルKPIの見方、販売メールの役割はメルマガを販売へつなぐ設計へ渡します。

関係構築は、クリックを上げる秘策ではなく前提

継続配信で「誰から何が届くか」をそろえる

単発の文面だけでクリック率を考えると、強い件名や煽りへ寄りやすくなります。でも、読者は登録時の期待、普段の主題、差出人の一貫性も含めてリンクを判断します。

現行記事では「売れるメルマガを作る秘策」と表現していました。ここで残すのは、秘密のテクニックではなく、関係性を土台にするという考え方です。

売る回だけ、関係を持ち出さない

普段は何も届けず、販売のときだけ「信頼関係が大切です」と言っても、関係は作れません。日頃の価値提供、提案する理由、対象外の人への説明、解除という選択を尊重することまでが運用です。

次に直す一か所を決める

七段階のうち、最初に大きく落ちている場所へ印を付けます。その一か所から直してください。

メルマガの停止点を開封前、本文、ページ、申込・決済に分け、次に確認する項目を示す図。
停止段階ごとに確認する項目を分け、次に直す一か所を決める。

一度に全部変えると、比較できません。直近の一通を七段階に分け、最初の停止点だけを見直します。

まとめ|クリック率は、売上までの途中として見る

メルマガのクリック率は、読者がリンクを押した段階の反応です。CTRやCTORの名前だけで判断せず、分母と計測条件を確認してください。

配信から売上までを七段階に分けると、本文を直すのか、リンク先を見るのかを選べます。まず直近の販売配信を一通だけ取り出し、最初に大きく落ちた段階へ印を付けてください。

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この記事を書いた人

中村純のアバター 中村純 株式会社オフィスNJ代表

株式会社オフィスNJ代表 中村純

大学を留年し同期から半年遅れで卒業。フリーター&バンドマン時代を経て、バンド活動の終了とともにマーケティング・コピーライティングの世界を知る。

2015年6月、(株)コンサルタントラボラトリーに参画。

以降、社内のコピーライティング全般を手がけるほか、広告・販売戦略の立案やマーケティングファネルの設計、安定的に毎月“完全自動”で売上が上がる仕組みの構築なども手がける。

コンラボ社に参画してからの約3年半の間にコピーで関わった案件の総売上は7億4529万円以上。

現在は独立し、企業や団体のサポートをする一方で、『個人起業家のためのベーシックなマーケティング&コピーライティングスキル教育のインフラを構築する』ためにコンテンツビジネスを展開している。

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