中村です。
あなたは「ぱいどん」って知ってますか?
これ、昨日のニュースで公開された、
「手塚治虫さん」の新作マンガなんです。
でも、もう手塚先生は亡くなっています。
そう、これは紅白の美空ひばりさんでも
かなりの賛否両論を呼んで話題になった、
「AIによる復活」なんですね。
工程としては、、、
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1.AIに過去の手塚作品を全部学習させる。
2.AIが物語のプロット(構成)と
キャラクター画像を生成する。
3.クリエイターが作品としてまとめる。
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といったものらしいです。
で、それが2月27日に発売される、
『モーニング』に掲載される、と。
この話を聞いてどう思いました?
僕はやっぱりどんな作品になのかは、
かなり気になるし読んでみたいです。
でも、その一方で手塚先生自身の
意思や思想があるわけでもないし、
作家の誇りみたいなものに対して
リスペクトがないような気もします。
たぶん読みますけど。
で、このニュースに関しては、
Twitterではこんな意見がありました。
↓
https://office-nj.com/prom/wp-content/uploads/2020/02/20200208_1.pnghttps://office-nj.com/prom/wp-content/uploads/2020/02/20200208_2.pnghttps://office-nj.com/prom/wp-content/uploads/2020/02/20200208_32.png
もちろん、肯定的な意見もありますが、
他をざっくりと見て回った感じでは、
否定的な意見がけっこうありました。
基本的に手塚先生のファンだった人は、
「理解を示しつつも受け入れがたい」
みたいな感じでしょうか。
これは手塚先生の作品の話ですが、
もし、あなたの好きな故人の作家さんを
AIで復活させるってなったらどうですか?
実際、レンブラント(画家)の特徴を
学習したAIが新作を描いたことも
過去にありました。
⇒ https://japanese.engadget.com/2016/04/07/ai-3d-the-next-rembrandt/
このときも、同じ様に冒涜だ!的な
意見を唱えている方がいました。
あなたはあなたの好きな作家や画家、
あるいはクリエイターの方が、
同じ様にAIで意思に関係なく無理やり
復活させられたらどう思いますか?
恐らくですけれども、
技術の進歩自体には感心をしても、
あんまりいい気分ではないですよね?
「AIで消える職業リスト」というのが、
もう何年も前に話題になりました。
そこに挙げられている職業というのは、
基本的に「単純作業・肉体労働」系の
ものが多く挙げられていました。
でも、それから数年経ってみると、
絵を描くこともできる、動画も作れる、
漫画の構成だって作れる、と、
クリエイティブ系のところにまで
AIは進出してきています。
ちなみに、コピーを書くAIも
開発されているんですよね。
これ、いよいよどんな職業であっても、
淘汰されていく気配がすごいですよね。
まあ、本当に人類の仕事がなくなるなら、
またそれに適応した社会には
なっていくんだと思いますが…。
でも、その移り変わりの時代を
僕たちはまさに生きているわけです。
となると、数年後、十数年後くらいの
近い将来も自分の仕事は“食える”のか?は、
気になるところだと思います。
で、もちろん僕は専門家じゃないですが、
今日、話をしたような部分に、
「食える・食えない」の境界線が
あるんじゃないかな?と思っています。
つまり、、、
AIに対して現代の人が抱えている、
「理解を示しつつも受け入れがたい」
といった気持ちの部分。
クリエイターに対する尊敬や愛着や
世界観に対する共感などの気持ちの部分。
これが重要なのかな?と。
あなたもそうなのかはわかりませんが、
このメルマガを読んでいる人の多くは、
「自分の持つスキルや知識や経験」で
他者に貢献するビジネスをしています。
僕も同じくそうです。
でも、こういったスキルも知識も経験も
今や数日の機械学習(ディープラーニング)で
僕たちを越えるAIが作られてしまうでしょう。
そうなれば、僕たちは太刀打ちできません。
だからこそ、「スキルや知識や経験」を
越えた何かを提供できる人になるために
行動を起こしていく必要があります。
それが例えば、、、
僕が独立してからずっと意識をしている
「世界観や哲学(考え方)の共有」とか、
情報発信で絆を強めるって活動です。
今、多くの人は“最新情報”を出して、
注目を集める方法をメインに使って
プロモーションをしていますよね。
でも、個人的には情報だけで
注目を集めるトレンドは
収束する方向に向かうと思ってます。
だって、AIの最新技術が出てくれば、
そこで一網打尽にされますので。
でも、AIはなんか受け入れられない、
という気持ちを持った人たちは、
それを簡単には迎合しませんよね?
そしたらどこに帰結するのか?
それが自分のアイデンティティを
確立してくれるところだったりとか、
アイデンティティを強化してくれる
繋がりだと思うんですよね。
だからこそ、今のうちから僕は、
最新情報がどうのって話をせずに、
「他の人が言わないこと」を
言うというスタンスを取っています。
なので、情報が欲しいだけの人って、
けっこうメルマガを解除していってます。
一方で、情報以外の考え方とか視点に
興味を持ってくれている人っていうのは、
毎日、メールを開いてくれています。
あ、もちろん大前提ですけども、、、
僕たちは「スキルや知識や経験」で
他者貢献をするビジネスをしている以上、
「AIが出てくるから自分磨きは不要」なんて
話をしているわけじゃないですよ。
しっかり自分の価値を高めつつも、
それ以上に価値観などの共有を
もっと意識していきましょうって話です。
とにもかくにも、数年先のことは、
実際問題わかりません。
となれば、僕たちができることは、
今、目の前にある課題をクリアして
日々前進をしていくことだけです。
まあ、何が言いたいのかって言えば、
純粋に「ぱいどん」楽しみですってこと。
あんまりAIに過剰反応せずに、
うまく付き合える将来が来るといいですね。
(株)オフィスNJ代表
中村純
(東京・下北沢の自宅から)