電子書籍から販売導線へつなぐときは、本を読んだ直後に販売することを前提にしません。先に、本で約束した問い、読後に得た理解、次接点が答える範囲を並べ、同じ関心が続いているかを確認します。
僕は、LP、書籍、特典、メールで読者への約束をそろえ、読後の案内も本で扱った関心の延長に置いてきました。次接点では、本の内容を繰り返すのではなく、読者に残った問いへ答える一つの役割を示します。
この記事では、本の約束 / 読後に得た理解 / 次接点の役割 / 対象 / 提供範囲 / 適合条件 / 選ばない選択を書き出します。読者が自分に必要かを確認し、進む場合と進まない場合の両方を選べる状態になれば完了です。
本の約束と読後理解を回収する
販売導線を考える前に、本の中で何を約束し、何を渡し終えたかを確認します。本だけで約束を回収できていなければ、次接点が本の不足を埋める必須条件になってしまうからです。
次の三項目を一文ずつ書いてください。
| 書く項目 | 確認すること |
|---|---|
| 本で約束した問い | 誰のどの問いへ答える本だったか |
| 本で渡した理解 | 読後に何を知り、判断できるようになったか |
| 読後に残る問い | その理解の先で、具体的に何を検討したいか |
三項目が同じ問いの流れとしてつながり、本だけで約束が回収されていれば次へ進みます。読後に残る問いが、本で扱っていない新しい問題なら、同じ販売導線へ入れず別の案内として分けてください。
本の約束が曖昧ならEBOOK-2-4、約束へ答える内容や根拠が不足しているならEBOOK-2-5へ戻ります。次接点を足す前に、本で完了させる範囲を確定してください。
次接点が答える範囲を一文にする
読後に残る問いを一つ選んだら、次接点が答える範囲を決めます。本と同じ説明を繰り返すだけでも、本とは無関係な問題を持ち込むだけでも、次に進む理由にはなりません。
次接点の候補ごとに、次の三項目を書きます。
| 書く項目 | 判断すること |
|---|---|
| 次接点で確認できること | 読後に残る問いへ、何を理解・検討できるか |
| 本と重複すること | 本のどの説明を前提として使うか |
| 本では扱わなかったこと | 次接点で初めて扱う範囲は何か |
三項目から、この次接点では、読後に残った○○について、△△の範囲を確認できるという一文を作ります。本の繰り返しだけでなく、読後に残る問いへ答えていれば候補に残します。
一文に複数の役割が入った場合は、最初に必要な理解だけを残してください。メール登録を先に置く設計なら、購入と登録を別の選択にし、登録理由、受取内容、同意を確認します。
対象・提供範囲・適合条件を分ける
本のテーマに関心があることと、次接点がその読者に合うことは別です。関心だけで適合すると決めず、誰向けか、何を提供するか、どんな準備が必要か、誰には向かないかを分けます。
| 確認欄 | 書く内容 | 空欄の場合の扱い |
|---|---|---|
| 誰向けか | 次接点が扱う問いと読者の状況 | 対象を決め直す |
| 何を提供するか | 読者が確認・検討できる内容と範囲 | 一つの役割へ絞る |
| 必要な準備 | 読者側で確認しておく条件 | 適合判断を保留する |
| 対象外 | 扱わない状況、範囲、期待 | 対象と範囲を狭める |
| 根拠 | 説明できる経験や確認可能な資料 | 主張を狭めるか外す |
| 選ばない場合 | 次接点へ進まなくても本の約束が完了しているか | 本の内容へ戻る |
すべての欄が埋まり、読者が自分で適合を判断できれば次へ進みます。対象外を書けない、必要な準備が分からない、根拠を示せない場合は案内を出さず、確認できるところまで範囲を狭めてください。
本の約束から読後の理解、対象と範囲、任意の選択へ進む関係を、次の図で確認します。


図の四段階を、本では○○を約束して△△を渡し、その理解の先で□□に当てはまる人が、次接点を選ぶか判断できると説明します。専門性の根拠や扱える範囲を示せない場合は、次の記事で経験と主張を分けてください。
任意の次の選択を一つ置く
最後に、読者が選べる行動を一つだけ置きます。選択肢を増やすことより、選ぶ前に何を確認し、選ばない場合にどうなるかを示すことが先です。
| 書く項目 | 確認すること |
|---|---|
| 選べる行動 | 読者が任意に選べる一つの次接点は何か |
| 選ぶ前に確認すること | 対象、提供範囲、必要な準備、対象外を確認できるか |
| 選ばない場合 | 本で得た理解が失われず、次へ進まない判断ができるか |
三項目を続けて読み、圧力や必須化がなく、本の関心の延長にあれば採用します。本を読んだ人全員に同じ選択を求めている、進まなければ本の約束が完了しない、選ぶ前の確認事項がない場合は不採用です。
接点間で約束がずれている場合はEBOOK-2-7へ戻り、LP、書籍、特典、メール、任意の次接点を一列に並べ直してください。施策を増やさず、最初に約束が飛躍する一か所だけを直します。
最後に、本の約束 / 読後に得た理解 / 読後に残る問い / 次接点の一役割 / 対象 / 提供範囲 / 適合条件 / 対象外 / 選ばない選択を一続きで説明します。読者が進むか進まないかを自分で判断できれば、電子書籍から販売導線へつなぐ準備は完了です。
全体の目的を見直す場合は、電子書籍マーケティング総合ガイドへ戻ってください。
電子書籍のセールスファネルは、読後の問いから逆算する
電子書籍から商品販売へつなぐ導線は、本の直後に申込みを置くことではありません。本で解けた問いと、まだ残る問いを分け、次の接点が本当にその続きを扱うかを確認します。
| 接続 | 確認する問い |
|---|---|
| 本→特典 | 本とは別に、どの具体的な理解を補うか |
| 特典→メール | 何を継続して受け取ると分かるか |
| メール→商品説明 | 誰に向き、何を提供し、何を提供しないか |
| 商品説明→選択 | 選ぶ条件と、選ばない判断を示せているか |
前の接点で残る問いと次の接点の約束が一致しない場合は、接点を増やさず、最初の飛躍だけを直してください。












