形式ではなく読者の次の行動から選ぶ

リードマグネットの種類を調べると、PDF、動画、チェックリスト、テンプレート、診断など、多くの形式が出てきます。選択肢が多いほど、「どれを使うべきか」から考えたくなるものです。

ただ、形式名を先に決めると、読者の課題や使う場面よりも、用意しやすい形に内容を合わせてしまうことがあります。

リードマグネットの種類は、形式名から選ぶのではありません。読者が受取後に何をする必要があるかを先に決め、その利用場面に合う受け取り方を選びます。この記事では、無料特典の形式を選ぶための全体地図を整理します。

目次

リードマグネットの種類は、形式名から選ばない

リードマグネットには、動画・音声・テキストのような受け取り方があります。同じテキストでも、読むためのもの、確認するためのもの、書き込んで使うためのものでは、読者にとっての役割が異なります。

つまり、形式は単なる配布方法ではありません。読者が特典を受け取ったあと、どのように扱うかを助ける器です。

たとえば、内容をじっくり理解したい場面と、手元で確認しながら進めたい場面では、受け取りやすい形が同じとは限りません。反対に、名前の違う形式でも、読者が次に行うことが同じなら、似た役割を持つことがあります。

形式名の一覧を先に眺めても、読者が何を進めるのかが決まっていなければ選びにくいものです。まずは、特典を受け取った読者が次にどんな状態へ進みたいのかを見ます。

僕は、提供物を一つの形式に固定せず、複数の受け取り方を組み合わせていました。候補を並べる前に、読者に何を進めてもらうかを確認してください。

まず、読者の次の行動を決める

形式を選ぶ前に、読者が受取後に何をする必要があるかを一文にします。

ここでいう次の行動は、大きな成果ではありません。理解する、確認する、自分の状況に当てはめるなど、特典を受け取ったあとに進める小さなことです。

次のような行動に分けると、考えやすくなります。

読者が次に進めること読者が必要としている状態
理解する全体像や考え方をつかみ、何を見ればよいか分かる
確認する見落としがないか、自分がどこにいるかを確かめられる
自分の状況に使う考えたことを整理し、次に何をするかを自分で決められる

この三つは、特典のテーマや対象を決めるためのものではありません。決まったテーマを、読者が受取後にどのように扱うかを確認するための見方です。

僕は、テーマを決めた後に形式を選んでいました。理解する、確認する、自分の状況に使うは固定の分類ではなく、今回の特典で何を補助したいかを一文にするための比較軸として使ってください。

たとえば、読者が求めているのが全体像の理解なのか、すでに理解した内容を自分の状況で確認することなのかで、特典に必要な受け取り方は変わります。形式を選ぶ前に行動を置くと、何を補助するための特典なのかがぶれにくくなります。

次の行動に合わせて、受け取り方を選ぶ

次の行動が決まったら、それを支えやすい受け取り方を考えます。

理解する、確認する、自分の状況に使うという次の行動に合わせて受け取り方を選び、個別形式の判断記事へつなぐ図。

理解を進めるなら、読者が全体の流れや考え方を追えることが大切です。確認を進めるなら、必要な項目に戻ったり、自分の状態を照らしたりできることが大切です。自分の状況に使うなら、読者が手を動かしながら考えられることが大切です。

ここで、特定の形式が常に優れているとは言えません。動画・音声・テキストには、それぞれ受け取り方の違いがあります。同じ形式でも、読者が読むために使うのか、確認するために使うのか、書き込みながら使うのかで、役割は変わります。

受け取り方を選ぶときは、次の問いに戻ります。

  • 読者は、受取後に理解を深めたいのか
  • 手元で確認しながら進めたいのか
  • 自分の状況に当てはめて使いたいのか

答えが見えれば、形式名を先に固定しなくても、どのような受け取り方が必要かを考えられます。

無料特典の種類を選ぶことは、読者が内容をどう受け取るかを選ぶことです。用意する側の都合より先に、読者が次に進める行動を置くことで、形式の役割がはっきりします。

僕は、動画・音声・PDFを組み合わせて渡したことがあります。理解する、確認する、自分の状況に使ううち、今回どれを補助するかに戻って受け取り方を選んでください。

形式は、テーマの後で決める

形式を先に決めると、「この形で作れる内容は何か」という順序になりやすくなります。すると、テーマや読者の課題よりも、形式に内容を合わせることになります。

本来は、先にテーマを決め、読者が次に進める行動を見てから、形式を考えます。形式は、テーマと利用場面に従うものです。

テーマが決まっていない段階では、読者が何を理解・確認・使用したいのかも決まりません。次の行動が見えていない段階では、受け取り方の良し悪しも判断できません。

また、形式を選んだあとに題名を考える順番にしておくと、題名だけが先に大きくなることを避けやすくなります。テーマ、読者の次の行動、受け取り方をそろえたうえで、その内容をどう表すかを考えます。

この記事では、テーマや題名の決め方そのものは扱いません。形式を選ぶ前に、すでに決まっているべきものがあることを確認するだけです。

僕は、テーマを決め、形式を選び、テーマに合わせて補足する順に設計していました。どの形式が良いかで迷ったら、決めたテーマを読者がどう扱う必要があるかへ戻ってください。

使う形式には、使い方を添える

読者が確認したり、自分の状況に使ったりする形式を選ぶ場合は、項目や雛形だけを渡して終えないことも大切です。

たとえば、読者が何かを確認するための特典なら、何を見ればよいのか、なぜそれを確認するのかが分からなければ使いにくいことがあります。自分の状況に使うための特典なら、どのように考えながら使うのかが分からなければ、手が止まるかもしれません。

ここで必要なのは、長い説明を増やすことではありません。読者が項目や雛形を前にして、何のために使うのかを理解できる程度の考え方や使い方です。

使い方をどこまで添えるか、どのように読者が実際に使える状態へ整えるかは、選んだ形式ごとに別の判断になります。LM-04では、形式を選ぶ段階から「読者が使える状態まで考える」という前提を置きます。

僕は、テンプレートやチェックリストを項目だけでなく、使い方や考え方の補足と合わせて渡す設計にしていました。具体的な手順ではなく、読者が使い始めるために必要な最小限の補足があるかを確認してください。

個別形式の深掘りは、判断記事へ分ける

このページでは、リードマグネットの種類を、読者の次の行動から選ぶ全体地図として扱いました。

より具体的に、読む・確認する・そのまま使う目的にどの受け取り方が合うかを考えるときは、PDF・チェックリスト・テンプレートの判断へ進みます。見ながら理解する必要があるときは、動画特典の判断へ進みます。現状を整理し、自分で判断する補助が必要なときは、診断・ワークシートの判断へ進みます。

どの形式も、名前だけで選ぶものではありません。テーマと読者の次の行動があり、その行動を補助する受け取り方として選びます。個別形式の詳しい選び分けや、実際に使える状態へ整える判断は、それぞれの担当記事で確認してください。

このページは、形式選択の全体地図です。受け取り方の方向が決まったら、対応する個別記事で判断を深めてください。

まとめ

リードマグネットの種類は、PDF、動画、チェックリスト、テンプレートといった形式名から選ぶものではありません。

まず、読者が受取後に理解する、確認する、自分の状況に使うなど、次に進める行動を決めます。その行動に合う受け取り方を考え、テーマの後で形式を選びます。

形式は、読者の次の行動を補助する器です。形式名の多さに迷ったら、読者が特典を受け取ったあとに何を進める必要があるかへ戻ってください。


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この記事を書いた人

中村純のアバター 中村純 株式会社オフィスNJ代表

株式会社オフィスNJ代表 中村純

大学を留年し同期から半年遅れで卒業。フリーター&バンドマン時代を経て、バンド活動の終了とともにマーケティング・コピーライティングの世界を知る。

2015年6月、(株)コンサルタントラボラトリーに参画。

以降、社内のコピーライティング全般を手がけるほか、広告・販売戦略の立案やマーケティングファネルの設計、安定的に毎月“完全自動”で売上が上がる仕組みの構築なども手がける。

コンラボ社に参画してからの約3年半の間にコピーで関わった案件の総売上は7億4529万円以上。

現在は独立し、企業や団体のサポートをする一方で、『個人起業家のためのベーシックなマーケティング&コピーライティングスキル教育のインフラを構築する』ためにコンテンツビジネスを展開している。

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