2-3 電子書籍のテーマ選定と書籍タイトルを決める具体的ステップ3|トレンドを取り入れて電子書籍のテーマに「新しさ」をプラスする

電子書籍のターゲット読者のニーズは前回の記事でしっかり掴めたでしょうか?

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そしたら次は、電子書籍のテーマやタイトルに最新のトレンド要素を加えるのを検討してみてください。

流行や時代を反映した「新しさ」を感じるテーマは、それだけで注目度がアップしますし、競合と差をつけるチャンスにもなります。

そこで今回は、トレンドをうまく活かすための方法を紹介して解説します。

目次

1.Googleトレンドで人気のキーワードを調査

Googleトレンドは、キーワードの注目度を地域や期間ごとにチェックできる便利なツールです。

たとえば、「副業」や「電子書籍」「AI」みたいなキーワードを入力すると、それが今どれくらい注目されているのかや、関連するキーワードが一目でわかるんです。

さらに、ちゃんと地域別の注目度も確認できるので、ターゲットの関心にどれだけマッチしているかも見えてきます。

Googleトレンド使い方:

  1. Googleトレンドにアクセス
  2. 気になるキーワードを入力して、注目度や関連ワードを調査。
    例: 「副業」「電子書籍」「AI」など。
  3. 急上昇しているトピックや関連キーワードをチェック。
    例: 「AIを使った副業」「電子書籍の作り方」。

実例:Googleトレンドで『副業』をチェックしてみた

実際にGoogleトレンドを活用して、『副業』というキーワードをチェックしてみました。

まずはGoogleトレンドにアクセス。

そして、検索ボックスに『副業』と入力。

これは過去30日の人気度(そのキーワードのピークを100としたときの数値)ですが、安定して毎日のように『副業』というキーワードは検索されているみたいですね。

さらに画面をスクロールして下の表示をチェックします。

『副業』というキーワードに関連して、どんなトピックが検索されているのか?具体的なキーワードはどんなものがあるのか?というのが表示されています。

この記事を書いたタイミングは11月下旬ということもあり、年末調整、源泉徴収票というトピックが含まれていますね。

また、国民民主党が公約に掲げた基礎控除の修正(いわゆる103万の壁)が話題にもなっているので、扶養控除や基礎控除というトピックやキーワードが挙げられています。

他にもスマホ副業というトピックもありますので、スマホでできる副業を探している人が多いのかもしれません。

こんな風に、ただのキーワードやデータ収集ってだけじゃなくて、読者やお客さんが「今、何に興味を持っているのか」をリアルタイムで把握できるのがポイントなんですよね。

その情報を元にコンテンツを作ったり、マーケティングの方向性を決めることで、結果につながりやすいアクションがとれるようになります。

特に、今の時代は変化が本当に早いですよね。

そんな中で、こういったリアルタイムツールを使うことで、競合よりも一歩先を行く戦略を立てられるのがGoogleトレンドの魅力です。

例えば、「AIとスマホを使った副業」や「基礎控除額を最大限活かして副業で手元にお金を残す方」みたいなテーマが新しく注目されていることを早めにキャッチすれば、競争力のあるコンテンツをタイムリーに提供することができます。

まとめると、Googleトレンドはただのキーワード検索ツールじゃなくて、マーケティング効果を高めるための強力な武器みたいなものですね。

2.ニュースサイトや業界ブログを活用

テクノロジーやビジネス系のニュースサイト、業界ブログを定期的にチェックすると、専門的で最新の話題が簡単に手に入ります。

参考サイト:

上記のようなサイトなどを定点観測しておくと、「最近この話題が増えたな」とか「これが今熱いっぽいな」みたいなキーワードが浮かび上がってきます。

「Writers are Readers.」日頃から情報収集を心がける

ちなみに、英語圏には「Writers are Readers.(作家は読者である。)」という言葉があります。

この言葉が意味するところは、「読んで学ぶことが書くことにつながる」っていうこと。

で、この話にはいくつかポイントがあります。

  • 蓄えた知識こそが最強の武器
    電子書籍に限らず文章を書くには、まず情報を集めることが大前提です。ジャンルを問わず、本や記事を読み漁ることで、語彙が増えたり、表現の引き出しが増えたりしますよね。これが、質の高いライティングの土台になります。
  • 他人の視点を知ると、深みが出る
    読書ってただの情報収集じゃなくて、他人の考えや文化、感情に触れる体験でもあります。だから、「あ、この気持ちわかる!」みたいな共感を文章に盛り込む力が鍛えられるんです。読者も「そうそう、これだよ!」ってなります。
  • インスピレーションの宝庫
    新しいアイデアが枯渇してしまうなんて、ライターにとってはつらいですよね。でも、本や記事を読むことで、「こんなネタ書けそう!」ってひらめくことが増えます。だから、ネタ切れの心配が減るんですよね。
  • 良い文章を真似る力が育つ
    これは、僕もすごく意識している部分なんですが、良い文章に触れると「こんな風に書けばいいんだ!」って学べます。文法、構成、説得力のある表現…全部吸収して、どんどん自分の書き方に落とし込めるんです。
  • 読者の視点が身につく
    書く側ばかり意識してると、どうしても「読みにくいなぁ」って文章になりがちです。読者目線で「こういう文章が読みやすいな」とか「こう書いた方が伝わるよね」って感じ取るのも大切です。

トレンドを活用するときの注意点

ここまでトレンドを電子書籍のテーマに活用する方法についてお伝えしてきました。

SNSやネットを見ていると、確かに「このテーマ今っぽいな」とか「これ、今流行ってるから読んでもらえそう」と思うネタがあふれています。

一方で、トレンドって扱い方を間違えると逆効果になっちゃうんですよね。

ですので、最後にトレンドを電子書籍のテーマに使うときの注意点をお話ししたいと思います。

1. トレンドに依存しすぎない

トレンドは確かに注目を集めやすいです。

でも、その一方で移り変わりも早いですよね。

今日話題だったものが、明日にはもう飽きられているなんてこともザラにあります。

だからこそ、トレンドに振り回されすぎないのが大事なんです。

例えば「AI」が話題だからといって、「AIがすごい!」だけでは、他の記事と差がつきませんよね。

そこで考えてほしいのが、普遍性のあるテーマとトレンドを組み合わせること。

たとえば、「AI時代の子育て術」や「小規模企業でも活かせるAI活用法」といった具合に、トレンドに長く使える視点を絡めるんです。こ

れなら読者にとっても「長く役立つ話」として響きます。

2. 差別化を意識する

トレンドに乗ること自体は悪いことではありません。

でも、ただ流行に乗っただけだと埋もれてしまうんですよね。

同じテーマの記事がたくさん出ている中で、自分のコンテンツを目立たせるにはどうしたらいいか。

それは、独自の視点や経験を取り入れることなんです。

例えば、「AIが変える未来」というテーマなら、誰でも思いつきますよね。

でも、「AIによって自分の仕事がどう変わったのか」という具体的な経験や、「この分野ではAIが使えないんじゃないか?」という逆張りの視点を入れると、一気にオリジナリティが生まれます。

同じトレンドでも、ひと工夫するだけで「これ、他と違うな」と思ってもらえるわけです。

3. 読者にとっての価値を忘れない

「トレンドを活用したい!」という意識が強すぎると、どうしても「流行に乗ること」が目的になってしまいがちです。

でも、大事なのは「読者がそのテーマを通じてどんな価値を得られるか」。

ただの流行りネタではなく、読者にとって「読んでよかった!」と思える内容を届けることが最優先です。

たとえば、「AIで自動化が進む」という記事を書くなら、「これからはAIが仕事を奪う」といった不安を煽るだけではなく、「その変化にどう適応すればよいか」というアクションにつながる提案を入れると、読者はもっと前向きに受け取れるはずです。

まとめ:トレンドを電子書籍に活かす賢い戦略とは?

ここまで、電子書籍のテーマにトレンドをうまく活用する方法をお伝えしました。

トレンドは、正しく取り入れれば注目を集め、競争力を高める強力な武器になります。

でも、ただ流行に乗るだけでは長続きせず、読者の心に刺さらない可能性もあるんです。

だからこそ、トレンドを追うだけで終わらせず、読者にとって「これは読んでよかった!」と思えるような内容を意識していきましょう。

そうすれば、電子書籍はもっと多くの人に読まれるようになり、価値ある作品に仕上がるはずです。

では次の記事からは、ここまで集めたテーマ案やトレンドワードなどを使って、具体的な書籍のタイトルを作る方法をお伝えしますね。

電子書籍作成の次のステップに進む↓

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この記事を書いた人

株式会社オフィスNJ代表 中村純

大学を留年し同期から半年遅れで卒業。フリーター&バンドマン時代を経て、バンド活動の終了とともにマーケティング・コピーライティングの世界を知る。

2015年6月、(株)コンサルタントラボラトリーに参画。

以降、社内のコピーライティング全般を手がけるほか、広告・販売戦略の立案やマーケティングファネルの設計、安定的に毎月“完全自動”で売上が上がる仕組みの構築なども手がける。

コンラボ社に参画してからの約3年半の間にコピーで関わった案件の総売上は7億4529万円以上。

現在は独立し、企業や団体のサポートをする一方で、『個人起業家のためのベーシックなマーケティング&コピーライティングスキル教育のインフラを構築する』ためにコンテンツビジネスを展開している。

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