前回の記事ではテーマ設定をするための土台作りとして「ペルソナを作る」ことをお伝えしました。
そして、ペルソナが決まったら、次は設定したペルソナであるターゲット読者が思わず読みたくなるような電子書籍のテーマを具体的に作っていきます。
そして、そのために欠かすことができないのが、具体的な言葉・ワードを探すためのリサーチです。
ネットを使ってできるリサーチ方法には大きくわけて、以下の2つの方法があります。
- 検索キーワードでリサーチする方法
- SNSやコミュニティでリサーチする方法
それでは、まず1つ目の方法から解説しますね。
1.電子書籍の売れるテーマを検索キーワードリサーチで見つける方法
まず最初に紹介するのは、僕が最も活用している「検索キーワードのリサーチ」です。
これ、テーマ選びの超重要ステップなんです。
なぜなら、検索キーワードを調べることで、読者が実際に何を求めているかがハッキリ分かるから。
そこで次はGoogleやAmazonの検索ツールを使って、需要のあるテーマを洗い出す方法をお伝えしますね。
1.Googleのサジェスト機能を使う
Googleで何かを検索しようとすると、入力欄の下に関連する候補が自動で出てきますよね?
あれが「サジェスト機能」です。これを使うと、読者がどんな言葉で検索しているのかが丸わかりです。
例えば、「副業」と入力してみると、、、
- 副業おすすめ
- 副業 在宅
- 正社員 副業おすすめ
- 始めやすい副業
- 副業 安全
- 副業 おすすめしない
- 副業アプリ
- 副業 在宅 データ入力
こういう候補が出てきます。
この時点で、読者が「初心者でも始められる副業」や「在宅でできる方法」、「リスクがない副業」などに興味を持っているのが分かりますよね。
他にも、Googleで検索をすると「関連する質問」という項目が表示されます。
ここに下の画像のように検索キーワードに関するよくある質問が表示されるので、めちゃくちゃテーマ設定の参考になりますよ。
2.Amazonの検索を活用する
次はAmazonでの検索リサーチです。
検索欄にキーワードを入力してみて、関連書籍のタイトルやレビューをチェックしてみましょう。
例えば、「副業」で検索をしてみると、、、
- 「特別なスキルがなくてもできる 月収+10万円 こっそり副業術」
- 「サラリーマンの副業の税金が全部わかる本――知らないと大損!面倒な手続きも本書でスッキリ」
という書籍が
これらのタイトルには、「こっそり」「月収+10万円」「スキルがなくても」「税金」「手続き」などの具体的なキーワードが散りばめられていますよね。
このように複数の売れている書籍を参考にすれば、あなたのジャンルでターゲットに響きそうなテーマやワードが見えてきます。
3.キーワードプランナーで検索ボリュームを確認する
Googleの「キーワードプランナー」などを使って、
- 検索ボリューム(どれだけそのキーワードで検索されているのか?の指標)
- 競争率(どれだけそのキーワードを狙っている強豪が多いのか?の指標)
を調べることもできます。
ちなみに、キーワードプランナーは無料で使えるのにめちゃ便利です。
例えば、この記事を執筆している時点の話にはなりますが、「AI 副業」「副業 初心者」の検索ボリュームは以下のとおりです。
- 「AI 副業」:月間検索ボリューム1,000~1万件
- 「副業 初心者」:月間検索ボリューム100〜1,000件
このデータを見ると、「AI 副業」はやっぱり流行りもあって需要が高いけど競争も激しそう。
一方で「副業 初心者」みたいなゆるいキーワードは、検索している人がかなり少ない、みたいなことを想像することができますよね。
こんな感じで検索ボリュームを確認することで、そもそものテーマ設定で誰も検索しないようなワードを使ってしまうことを事前に防ぐことができます。
キーワードリサーチの活用例
例えば、「電子書籍」をテーマにする場合、リサーチ結果を基にこんなテーマ候補を作れます。
- 基本キーワード: 電子書籍
- 関連キーワード: 作り方、稼ぎ方、テンプレート、初心者、収益化
ここから考えたテーマ例は、、、
- 「電子書籍初心者のための作成ガイド」
- 「収益化を目指す電子書籍のテンプレート活用法」
- 「AIを活用した電子書籍の効率的な作り方」
これらは、読者が実際に検索しているキーワードを基にしているので、需要に直結している可能性が高い…つまり売れる電子書籍になる可能性が高いテーマになるんです。
こんな感じで、段階的にキーワードリサーチをしていくことで、より売れる可能性が高いテーマを見つけていきましょう。
2.SNSやコミュニティを使って「読者の本音」を拾う方法
次に電子書籍のテーマを決めるときに使えるリサーチ方法が、SNSやオンラインコミュニティを活用すること。
X(旧Twitter…これいつまで書けばいいんだろ?)やFacebookはもちろん、Yahoo!知恵袋やQuoraなんかも覗いてみると、ターゲットのリアルな悩みや課題がたくさん見つかります。
これ、かなり有効なので、ぜひ試してみてください。
では、それぞれのアプリやプラットフォームでのリサーチ方法を解説していきますね。
1.X(旧Twitter)でキーワード検索する
X(旧Twitter)はリアルタイムでユーザーの声を観察するのにピッタリです。
例えば「副業」について調べたいとき、以下の方法を試してみてください。
X(旧Twitter)でのリサーチ方法:
- キーワードを入力して検索する
例: 「副業」「初心者 副業」「電子書籍 稼ぎ方」など。
- 出てきたツイートを見て、よく出てくる悩みや課題をピックアップする
例: 「副業を始めたいけど、何から手をつければいいか分からない」など。
- よく出てくるキーワードや悩みを保存する
同じようなテーマが何度も出てくる場合、それがターゲット層のニーズに直結している可能性が高い。
2.FacebookグループやLINEのオープンチャットに潜入する
Facebookには「副業」「電子書籍」「起業初心者」みたいなテーマに特化したグループがたくさんありますし、同じようにLINEのオープンチャットにも様々なグループが存在しています。
そこに潜入して観察してみると、あなたのターゲット層がどんな悩みを持っているかを具体的に知ることができます。
グループへの潜入リサーチの方法:
- 自分のテーマに関連するグループを検索して参加する
- メンバーが投稿する質問やコメントを観察する
例: 「電子書籍を作りたいけど、構成の作り方が分からない」など。
- 特に頻繁に出てくる悩みや課題、キーワードをテーマに活用する
3.Yahoo!知恵袋やQuoraで質問と回答を検索する
Yahoo!知恵袋やQuoraは質問と回答が集まるプラットフォーム。
特定の分野に関する詳細な質問が多いですし、具体的な質問がされているのでターゲットの悩みや課題も手に入るので、かなりテーマ設定のヒントを得るのに役立ちます。
プラットフォームリサーチのやり方:
- 関連するキーワードで検索する
例: 「副業の始め方」など。
- 多くの回答が寄せられている質問をチェックし、人気の意見や事例を参考にする
「読者の本音」の使い方の注意点とポイント
リサーチ結果をテーマ設定に活用するとき、注意点があります。
- 偏りを避ける: 特定のプラットフォームだけでなく、複数のSNSやフォーラムを使って広い視点でニーズを分析する。
- ターゲットの言葉をそのまま使う: 読者が実際に使っている言葉や表現をタイトルや本文に反映すると、より親近感を持たれます。
特に、ターゲットの言葉をそのまま使うというのは重要です。
というのも、ターゲット(素人)が使う言葉と専門家の見立てと言葉は異なることが多いからです。
例えば、ターゲットは「頭が痛い」という言葉で悩んでいた場合、専門家は「側頭部に鈍痛があるのか」と見立てた言葉を使ってしまうということ。
ターゲットはあくまでも「頭の痛みを抑える方法」を検索などで探しているのであって、「側頭部の鈍痛を抑える方法」を検索などで探しているわけではありません。
細かいですが、ターゲットが使っている言葉を使うからこそ、ターゲットはそのワードに反応してくれるということです。
まとめ:ターゲット読者のニーズを探り売れるテーマを見つけよう
改めて、電子書籍のテーマを決めるって、実はすごく大事なポイントです。
これがズレてると、せっかく作った本が読まれない、なんてことにもつながりますよね。
でも、「テーマをどうやって決めたらいいの?」って悩む方、多いんじゃないでしょうか。
結局、ターゲットとなる読者がどんなことに興味を持っているのか、何に困っているのかをしっかりリサーチすることが肝だってことです。
それがわかれば、自然と「これだ!」ってテーマが見つかります。
例えば、GoogleサジェストやAmazonの検索機能、キーワードプランナーを使えば、みんながどんな言葉で検索しているのかがわかります。
これを活用すると、「今、求められているテーマ」が見えてきます。
また、SNSやオンラインコミュニティもすごく参考になります。
X(旧Twitter)やFacebookグループ、Yahoo!知恵袋などで、リアルな悩みや課題を探してみるんです。
そこで見つけた「そのままの言葉」をテーマに使うと、読者の心に刺さりやすい本が作れますよ。
そして、次回はターゲット読者のニーズを掴んだあとのステップとして、電子書籍のテーマやタイトルにトレンドの要素を加えて「新しさ」を演出するための方法をお伝えします。
ターゲット読者のニーズを基にして、さらに選ばれやすくなるために大切なステップなので、次回もじっくりと記事を読んでくださいね。