2-1 電子書籍のテーマ選定と書籍タイトルを決める具体的ステップ1|ターゲット読者のペルソナを構築して刺さるテーマ設定の土台を作る

今回は電子書籍の売れ行きを左右する「テーマ選び」の最初のステップについてお伝えします。

というのも、電子書籍を制作するときには「テーマとタイトル」が一番大事なんです。

例えば、どんなに文章が上手くても、テーマが読者のニーズに合わなければ意味がありません。

その逆に、テーマさえ読者に刺さるものが選べれば、多少文章が素人っぽくても売れることだってあるんです。

なぜテーマ選びがそんなに大事かっていうと、データでも証明されているんですよ。

例えば、AmazonのKindleストアで売れている本を調べると共通点が見えてきます。

目次

売れている書籍のテーマに共通する3つのポイント

まずはテーマやタイトルを作っていく前に、どんなテーマやタイトルを作れば良いのか?

その基礎知識についてサクッとお伝えします。

売れている書籍のテーマやタイトルに共通するのは、以下の3つのポイントです。

売れている書籍のテーマに共通する3つのポイント

  • ターゲットが明確
    「副業を始めたい初心者」や「3ヶ月で英語を学びたい中級者」みたいに、具体的なニーズを持った層を狙っています。
     
  • 読者の悩みに直結
    「どうすれば効率よく稼げる?」とか「忙しい中でもダイエットしたい!」みたいな切実な課題を解決するテーマが多いです。
     
  • 検索されやすいキーワードが含まれている
    「初心者」「副業」「ダイエット」みたいな、検索される確率が高いワードをタイトルに入れているんですね。

例えば、「30代の副業初心者がすぐに始められる10の仕事アイデア」なんてテーマは、特定の読者層にピンポイントで刺さるので、売上が上がりやすいんです。

一方、テーマ選びを適当にしてしまうと、失敗するリスクが高まるんですよね。

例えば、以下のような問題が起きる可能性があります。

  • 誰に向けた本かわからない…読者が「これ、私のための本?」って思えないので、買ってもらえません。
  • 読者の期待を裏切る…ニーズに合っていない内容だと、買った後の満足度も低く、レビューも伸びません。
  • 競争に埋もれる…同じテーマの中で目立たず、検索結果にすら出てこないことも。

それでは、これから具体的にどうやって電子書籍のテーマを選び、タイトルを決めていくのか?その方法について解説していきます。

電子書籍のテーマ設定ステップ1.
ターゲット読者のペルソナを構築して刺さるテーマ設定の土台を作る

電子書籍のテーマを決めるとき、最も大切なのは「読者が本当に求めているもの」を理解すること。

これ、めちゃくちゃ重要です。

つい「自分が書きたいこと」をテーマにしがちなんですが、それだと売れない可能性が高いんです。

逆に、読者が「知りたい」「解決したい」と感じるテーマをしっかり掘り下げれば、成功する確率はグッと上がります。

そのためによく使われるのが「ペルソナ作成」という、ターゲットをより明確にして、顧客のニーズを的確に把握し、マーケティング活動に活用する方法です。

ここでは、具体的に「読者ペルソナの作り方の基本」と「Insight Journey(インサイトジャーニー)」というツールでペルソナをサクッと作る方法」をお話ししますね。

刺さるテーマ発見のステップ1.
あなたがターゲットにするべき読者のペルソナを作る

まずはターゲットを明確にするために「読者のペルソナ」を作りましょう。

ここであなたの電子書籍を手にとってくれる人はどんな人なのか?そのイメージを固めていきます。

そこでさっそく、ペルソナとして採用する1人の人物像を作るために必要な10項目を紹介します。

ペルソナを作るために必要な情報

1. 基本情報

目的: ペルソナを具体的な人物として想像しやすくする。

  • 名前: 架空の名前を設定。親しみやすさや具体性を持たせるため。
  • 年齢: ターゲット層の年齢を反映。ライフステージを考慮する。
  • 性別: 性別が関連する場合は設定。中立的にすることも可能。
  • 職業: 職業や業界を設定し、その仕事での役割や状況を明確化。
  • 居住地: 都市部、地方、海外など、ライフスタイルに影響する地域性を考慮。

2. デモグラフィック情報

目的: 顧客の背景や生活状況を理解する。

  • 収入: 購買力を把握するための目安。
  • 学歴: 製品やサービスの理解に必要な知識や背景を考える。
  • 家族構成: 一人暮らし、既婚、子ども有無などライフスタイルへの影響を想定。

3. 性格・価値観

目的: 顧客の行動や意思決定に影響を与える要素を把握する。

  • 性格: 社交的、慎重、革新志向などの特徴。
  • 価値観: 重要視するもの(例: 時間効率、コストパフォーマンス、環境配慮)。
  • 趣味・興味: 趣味や日常的に関心を持つ活動。関連するマーケティングのヒントになる。

4. 行動パターン

目的: ターゲット顧客の具体的な行動や選択プロセスを把握する。

  • 情報収集方法: SNS、ブログ、口コミ、広告、オフラインイベントなど。
  • 購入頻度: 商品やサービスをどれくらいの頻度で利用するか。
  • 購買行動: 即決か熟考型か、オンライン・オフラインどちらを好むか。

5. 課題・ニーズ

目的: 顧客が求めていることや解決したい問題を明確にする。

  • 課題: 顧客が直面している具体的な問題。
    • 例: 「効率的にブログ記事を作成したいが時間がない」
  • ニーズ: 製品やサービスが満たすべき顧客の要求や願望。
    • 例: 「手間を減らしながら質の高い成果を出したい」

6. 目標

目的: 顧客がどのような成果を期待しているかを把握する。

  • 短期目標: すぐに達成したいこと。
    • 例: 「マーケティングツールの導入で手作業を減らす」
  • 長期目標: 継続的に目指していること。
    • 例: 「より多くのリードを獲得し売上を増加させる」

7. 動機

目的: 製品やサービスを選ぶ理由を特定する。

  • 購入の決め手: コスト、ブランド信頼度、サポート体制、レビューなど。
  • 価値提供: 顧客が期待する独自の価値や利便性。

8. チャネルと使用媒体

目的: 顧客と接触する最適なポイントを特定する。

  • SNSの利用: Instagram、Twitter、LinkedInなどの使用状況。
  • 情報源: 顧客が利用する主なプラットフォーム(YouTube、ブログ、ニュースサイトなど)。
  • デバイス: 主にスマホ、PC、タブレットのどれを使うか。

9. 顧客シナリオ

目的: 顧客が製品やサービスにたどり着くまでの具体的なプロセスを理解する。

  • 問題発見: どんな状況で課題を意識したか。
  • 解決策の模索: どのように情報を探し、何を比較したか。
  • 最終決定: 購入に至った理由、または購入を避けた理由。

10. 障害要因

目的: 購入や利用を妨げる要素を把握し、解決策を考える。

  • 懸念点: 費用対効果、技術的な難しさ、導入の手間など。
  • 競合: 他社の製品や代替案との違いを検討。

いかがでしょうか?

以上の10項目を1つずつ設定していくことで、あなたのターゲットとなるペルソナが完成します。

…でも、ぶっちゃけめんどくさいですよね?

そこで思考の補助に使ってみて欲しいのが次に紹介するツールです。

Insight Journey(インサイトジャーニー)を活用して読者心理を深掘りする

この「Insight Journey(インサイトジャーニー)」というツールは、

  • 課題を抱えているターゲット
  • ターゲットが解決したい課題

をフォームに入力するとターゲットの悩みや発生している理由の仮説を立ててくれる便利なツールです。

試しに、、、

  • 副業を検討している30代会社員の男性
  • 収入を増やしたいけど、何から始めればいいかわからない

という仮のターゲットと課題について打ち込んでみると、以下のペルソナを数秒で作成してくれました。

ペルソナ
1. ペルソナ名:鈴木太郎(仮名)

**基本情報**
– 年齢:35歳
– 性別:男性
– 職業:IT企業のシステムエンジニア
– 学歴:国立大学・情報工学部卒業
– 家族構成:妻(34歳)と子供1人(3歳)

作成されたペルソナを全て見たい場合はこちら

ただし、「Insight Journey(インサイトジャーニー)」は便利ではあるものの、注意点があります。

それは「出力されたペルソナはあくまでもAIの妄想である」ということです。

なので、そのまま出力されたペルソナを使ってしまうと、実在しない、あなたのビジネスのターゲットとは違う人物像を追いかけることになる可能性があるということです。

ぜひ出力されたものを下書きにして、しっかりとあなたの理解しているターゲット情報に整えていきましょう。

まとめ:刺さるテーマを作るにはターゲットを知るべし!

電子書籍を作る上で、テーマ選びってめちゃくちゃ重要です。

正直、ここで勝負が決まると言っても過言じゃありません。

どんなに内容を詰め込んでも、テーマが読者の心に響いていなければ読んでもらえないし、逆にテーマがドンピシャなら文章がちょっと拙くても「売れる」ことだってあります。

なので、今回は売れるテーマの特徴と、気をつけるべきポイントを整理してみました。

売れている書籍のテーマに共通する3つのポイント

  • ターゲットが明確
    「副業を始めたい初心者」や「3ヶ月で英語を学びたい中級者」みたいに、具体的なニーズを持った層を狙っています。
     
  • 読者の悩みに直結
    「どうすれば効率よく稼げる?」とか「忙しい中でもダイエットしたい!」みたいな切実な課題を解決するテーマが多いです。
     
  • 検索されやすいキーワードが含まれている
    「初心者」「副業」「ダイエット」みたいな、検索される確率が高いワードをタイトルに入れているんですね。

ペルソナを作るとテーマが見えてくる

読者像を具体的にイメージすることで、「これだ!」というテーマが絞れます。

例えば、「どんな人がどんな悩みを抱えているのか」をリアルに考えるだけで、テーマ選びが驚くほど楽になります。


もし効率よく進めたいなら、Insight Journeyみたいなツールを使うのもアリです。

そして次回からは、決めたペルソナをもとに、「具体的なテーマ選定の方法」に進みます。

電子書籍作成の次のステップに進む↓

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2-2 電子書籍のテーマ選定と書籍タイトルを決める具体的ステップ2|ネットリサーチでターゲット読者の求... 前回の記事ではテーマ設定をするための土台作りとして「ペルソナを作る」ことをお伝えしました。 https://office-nj.com/build-personas-of-target-readers-to-create-a...

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この記事を書いた人

株式会社オフィスNJ代表 中村純

大学を留年し同期から半年遅れで卒業。フリーター&バンドマン時代を経て、バンド活動の終了とともにマーケティング・コピーライティングの世界を知る。

2015年6月、(株)コンサルタントラボラトリーに参画。

以降、社内のコピーライティング全般を手がけるほか、広告・販売戦略の立案やマーケティングファネルの設計、安定的に毎月“完全自動”で売上が上がる仕組みの構築なども手がける。

コンラボ社に参画してからの約3年半の間にコピーで関わった案件の総売上は7億4529万円以上。

現在は独立し、企業や団体のサポートをする一方で、『個人起業家のためのベーシックなマーケティング&コピーライティングスキル教育のインフラを構築する』ためにコンテンツビジネスを展開している。

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