外注か自前かは、「得意なら自分、苦手なら外注」だけでは決まりません。
僕は、必要な速度、覚えるまでの負担、受け取る成果物、最後に確認する責任を並べて判断します。苦手でも短時間で形にでき、すぐ直す必要がある仕事なら自分で持つ場合があります。反対に、得意でも待ち時間が問題にならず、受渡物と確認条件を決められる仕事なら外注を検討できます。
先に、何をもって完了かを決める
外注先を探す前に、今回の仕事を一文で書きます。
| 確認項目 | 書くこと |
|---|---|
| 目的 | この仕事で何を前へ進めるか |
| 成果物 | 何を受け取れば作業が終わるか |
| 期限 | いつ必要か。待てる時間はどれくらいか |
| 素材 | こちらから何を渡せるか |
| 確認 | 誰が、何と照合して完了を決めるか |
| 差戻し | 条件に合わない場合、どこを直してもらうか |
完了条件を書けない仕事は、外注しても「思っていたものと違う」という話になりやすいものです。まず受け取る形を決め、それから担当を選びます。
僕は、必要な速度で自前と外注を分けてきた
以前の僕は、思いついた後すぐ形にしたい広告やページ制作を自分で運用していました。一方、ある程度の時間がかかっても問題がない経理、一部の動画編集、電子書籍制作は外部へ依頼していました。
これは、すべての人が同じ分け方をすべきだという意味ではありません。当時の僕は、一人で仕事をしていたため、修正までの速度を優先する工程と、受渡物を決めて待てる工程を分けていたということです。
「外注する仕事」を一つにまとめない
外部へ仕事を依頼する相手を探したとき、僕はグラフィックデザイン、セールスコピー、広告運用、SEO記事を別の役割として募集しました。候補者を確認するときも、必要な役割を分けたうえで依頼先を決める進め方を取っています。
「マーケティングを外注する」のようにまとめると、どの専門作業が必要なのか、何を受け取ればよいのかが曖昧になります。先に役割を分け、今回必要な一つを選んでください。
自前で持ちやすい条件
次の条件が多い場合は、自前で行う候補になります。
- 思いついた当日など、短い時間で形にする必要がある
- 小さな修正を何度も行う
- 判断の前提がまだ言葉になっていない
- 外部へ説明する時間の方が、作業時間より長い
- 自分で確認しないと次工程へ進めない
ただし、自前にするときも学ぶ時間を無制限に使いません。必要な品質と期限を決め、そこへ収まらないなら外注または作業自体の縮小を検討します。
外注しやすい条件
次の条件がそろう場合は、外注を検討できます。
- 成果物と完了条件を一文で説明できる
- 渡す素材と、渡してはいけない情報を分けられる
- 納期まで待っても全体が止まらない
- 専門的な制作や確認が必要である
- 受取後に自分または担当者が検査できる
外注は判断の放棄ではありません。作業を依頼しても、目的、公開可否、顧客情報、最終確認の責任は依頼側に残ります。
迷ったときは、一工程だけ試す
全部を自前または外注へ一度に切り替えず、一工程だけで試します。
- 成果物を一つ決める
- 渡す素材と期限を決める
- 完了条件を共有する
- 受取物を条件と照合する
- 時間、修正回数、確認負荷を記録する
記録を見て、次も同じ形で依頼できるか、自前へ戻すか、役割をさらに分けるかを判断します。必要な速度と確認責任を守れる形が見つかれば、その工程の分け方は完了です。
まとめ
外注か自前かは、得意不得意だけではなく、必要な速度、学習負荷、受渡物、確認責任で決めます。
僕自身、すぐ直したい工程は自分で持ち、待てる工程は外部へ依頼してきました。外注する場合も役割をまとめず、必要な専門作業を一つ選び、完了条件まで決めてください。










